解体工事、建築・土木工事業 │ 名古屋ナカテック

解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

鉄骨造やRC造の解体工事はなぜ難しい?構造別解体の違いと成功の秘訣

解体工事を検討する際、建物の構造によって工事の内容が大きく変わることをご存知でしょうか。木造住宅の解体と、鉄骨造(S造)や鉄筋コンクリート造(RC造)の解体では、必要な準備や工法が全く異なります。

私たち株式会社名古屋ナカテックは、「新しい創造のはじまり」として解体工事を捉え、「想いを残し、次世代につなぐ」という理念のもと、依頼主様には安心を、次に使われる方には気持ちよさをお届けすることをお約束しています。

特に大規模な鉄骨造やRC造の解体では、この約束を果たすために、より高度な技術と「きっちりとした準備」が求められます。本記事では、構造の違いがなぜ解体工事に大きな影響を与えるのか、そして私たちがどのような準備と対応を行っているのかを詳しく解説します。

構造の違いが解体工事に与える影響とは

木造と鉄骨造・RC造の根本的な違い

木造住宅の場合、主要な構造材は木材です。比較的軽く、手工具でも解体が可能な部分が多いため、小規模な重機での作業が中心となります。

一方、鉄骨造(S造)は鉄骨フレームを主体とした構造で、RC造(鉄筋コンクリート造)は鉄筋とコンクリートで構成されています。これらの構造材は木材よりもはるかに重く、強固に組み合わされているため、解体には専用の重機と高度な技術が必要です。

解体工事における具体的な違い

構造の違いは、以下のような具体的な違いを生み出します。

使用する重機の規模 木造では小型のユンボで十分な場合も多いですが、RC造では大型ブレーカーや専用カッターが必要になります。

工期の長さ 木造住宅なら1週間程度で完了する工事も、RC造では数週間から数ヶ月かかることもあります。

騒音・振動の程度 コンクリートを破砕する際の騒音は、木材を解体する音とは比較になりません。近隣への影響も格段に大きくなります。

安全管理の複雑さ 高所作業や重量物の取り扱いが増えるため、より厳格な安全管理が求められます。

例えば、先日施工した5階建てのRC造マンションの解体工事では、事前の近隣説明だけで3回の説明会を開催し、防音シートの設置に1週間を要しました。これも「きっちりとした準備」の一環です。

大規模解体工事で重要な騒音・振動対策

近隣への配慮が工事成功の鍵

鉄骨造やRC造の解体では、騒音と振動が避けられません。しかし、適切な対策を講じることで、近隣の皆様にご迷惑をおかけすることなく工事を進めることができます。

私たちナカテックでは、「人と人の繋がりを大切に」という考えのもと、工事開始前の近隣へのご挨拶を必ず行います。これは単なる形式的な挨拶ではありません。

実際の騒音対策事例

昨年、名古屋市内で行ったRC造事務所ビルの解体工事では、隣接する住宅街への騒音を最小限に抑えるため、以下の対策を実施しました。

防音養生の徹底 建物全体を防音効果の高い養生シートで覆い、さらに重機の周囲にも移動式の防音パネルを設置しました。

作業時間の調整 住民の皆様との話し合いにより、朝8時から夕方5時までの作業とし、昼休みも騒音の大きな作業は避けるスケジュールを組みました。

段階的な作業計画 最も騒音の大きなコンクリート破砕作業を、学校の長期休暇に合わせて実施することで、通学への影響を最小限に抑えました。

振動対策の重要性

RC造の解体では、振動も大きな問題となります。特に地盤の軟らかい地域では、振動が遠方まで伝わる可能性があります。

私たちは工事開始前に振動測定を行い、基準値を超えない範囲で作業を進めます。また、隣接する建物に振動計を設置し、リアルタイムで監視しながら作業を行います。

このような「きっちりとした準備」により、これまで振動による苦情を受けたことは一度もありません。

安全管理体制と公的認定の信頼性

2025年度優良工事等表彰受賞の意味

私たちナカテックは、2025年度優良工事等表彰を受賞いたしました。これは「ナカテックの誠実な仕事が国にも認められた」ことを示す重要な証明です。

この表彰は、単に工事の品質が高いというだけでなく、安全管理、環境配慮、近隣対応など、解体工事に関わるすべての面で高い基準をクリアしていることを意味しています。

高所作業における安全対策

鉄骨造やRC造の建物は高さがあるため、高所作業が避けられません。私たちは以下の安全対策を徹底しています。

作業員の安全装備 全作業員にヘルメット、安全帯、安全靴の着用を義務付けています。特に高所作業では、フルハーネス型の安全帯を使用し、2点確保を徹底しています。

重機オペレーターの技能認定 大型重機を操作するオペレーターは、全員が適切な技能講習を修了し、定期的な技能向上研修を受けています。

現場管理体制の強化 現場には必ず有資格者の現場監督を配置し、作業の進行状況と安全状況を常時監視しています。

通学路近隣での特別配慮

学校や通学路の近くでの解体工事では、特別な配慮が必要です。先日の工事では、小学校の通学路に面した建物の解体を行いましたが、以下の対策を講じました。

登下校時間の作業停止 朝7時30分から8時30分、午後3時から4時までは重機の稼働を停止し、子どもたちの安全を最優先にしました。

警備員の配置 工事期間中は専門の警備員を配置し、歩行者の誘導と安全確保に努めました。

学校との連携 学校関係者との定期的な打ち合わせを行い、工事の進捗状況を共有しました。

このような取り組みにより、「解体工事で歩行者を守る」という私たちの責任を果たしています。

地中埋設物リスクと試掘調査の重要性

見えない地中リスクの実態

鉄骨造やRC造の建物は、その重量を支えるために深く、広範囲にわたる基礎構造を持っています。また、長年の使用により、配管や電線などの埋設物が複雑に入り組んでいることも少なくありません。

これらの「見えない埋設物」は、解体工事の費用と工期に大きな影響を与える可能性があります。事前に把握しておかないと、工事途中で予想外の追加費用が発生してしまうのです。

試掘調査の具体的な手順

私たちナカテックでは、「見えない埋設物を調べるには?解体工事で行う試掘調査」を必須の手順として実施しています。

図面調査の実施 まず、建築当時の設計図面や配管図面を詳細に調査します。ただし、図面通りに施工されていない場合や、後から追加された設備もあるため、図面だけでは不十分です。

実際の試掘作業 重要なポイントを選んで実際に地面を掘り、埋設物の位置や深さを確認します。この作業により、図面では分からない実際の状況が明らかになります。

リスク評価と対策立案 試掘結果をもとに、解体工事におけるリスクを評価し、適切な対策を立案します。

実際の試掘調査事例

名古屋市内の工場跡地の解体工事では、試掘調査により地下3メートルの位置に大型の貯水槽が埋設されていることが判明しました。この発見により、以下の対応を行いました。

撤去費用の正確な算出 貯水槽の撤去には特別な工法が必要で、当初の見積もりより100万円の追加費用が発生することが分かりました。

工期の調整 貯水槽の撤去に2週間を要するため、全体の工期を見直しました。

安全対策の強化 地下構造物の撤去には特別な安全対策が必要で、作業手順を詳細に計画しました。

このように試掘調査を行うことで、工事開始後の「予期せぬ高額な追加費用」を防ぎ、依頼主様に安心をお届けできるのです。

外構解体を含む総合的なアプローチ

建物だけでない包括的な解体工事

鉄骨造やRC造の現場では、建物本体だけでなく、付帯する外構構造物も大規模になる傾向があります。駐車場のアスファルト、擁壁、大型のブロック塀など、これらすべてを適切に撤去することが、次の創造への準備となります。

私たちナカテックは、「建物だけじゃない!外構の解体工事もナカテックがしっかり対応」する総合解体工事請負一式として、敷地全体を対象とした解体を行っています。

外構解体の具体的な作業内容

アスファルト舗装の撤去 駐車場や通路のアスファルトは、専用のカッターで切断し、大型の重機で撤去します。撤去したアスファルトは適切にリサイクルし、環境への負荷を最小限に抑えます。

ブロック塀・擁壁の解体 高さのあるブロック塀や擁壁は、倒壊の危険性を考慮して慎重に解体します。必要に応じて支保工を設置し、安全を確保しながら作業を進めます。

植栽・庭園の撤去 大型の樹木や庭石の撤去も、外構解体の重要な要素です。樹木はできる限りリサイクル業者に引き渡し、有効活用を図ります。

地下構造物への対応

RC造の建物には、地下駐車場や地下室が併設されている場合があります。これらの地下構造物の撤去は、特に高度な技術を要します。

最近手がけた案件では、地下2階まである駐車場の解体を行いました。

排水対策 地下構造物には地下水が浸入している可能性があるため、まず排水ポンプを設置して水を除去しました。

段階的な解体 上層階から順次解体を進め、最後に地下構造物を撤去する手順で作業を行いました。

土留め工事 地下構造物を撤去する際は、周囲の地盤の安定性を保つため、適切な土留め工事を実施しました。

このような包括的なアプローチにより、「次使われる方には気持ちよさをお届けします」という私たちの約束を実現しています。

環境配慮とリユース・リサイクルの実践

解体廃材の有効活用

鉄骨造やRC造の解体では、大量のコンクリートや鉄骨が廃材として発生します。これらの廃材は、適切に分別・処理することで貴重な資源として再利用できます。

私たちナカテックは、2025年8月11日に「リユース・リサイクル開始のお知らせ」を公開し、解体で出た不用品を無料で再利用へ提供する取り組みを開始しました。

リサイクルの具体的な取り組み

コンクリートのリサイクル 解体で発生したコンクリートは、破砕して再生骨材として道路工事などに活用されます。私たちは認定を受けたリサイクル業者と連携し、適切な処理を行っています。

鉄骨・鉄筋の回収 鉄製品は100%リサイクルが可能な貴重な資源です。解体現場で適切に分別し、製鋼会社へ納入することで、新しい鉄製品の原料として生まれ変わります。

木材の再利用 解体現場で発生する木材のうち、状態の良いものはリユース品として提供しています。DIY愛好家の方々に大変喜ばれています。

環境負荷軽減への取り組み

解体工事における環境負荷を軽減するため、以下の取り組みを継続的に行っています。

粉じん対策 コンクリート解体時に発生する粉じんは、散水装置を使用して飛散を防止しています。また、風向きを考慮して作業時間を調整することもあります。

騒音の低減 低騒音型の重機を積極的に導入し、住宅地での作業における騒音を可能な限り抑制しています。

廃棄物の分別徹底 現場での廃棄物分別を徹底し、リサイクル率の向上に努めています。

このような環境配慮の実践により、「想いを残し、次世代につなぐ」という私たちの理念を具現化しています。

まとめ:構造が変わっても変わらない誠実さ

鉄骨造やRC造の解体工事は、木造住宅の解体と比較して技術的な難易度が高く、より高度な準備と対応が求められます。騒音・振動対策、安全管理、地中リスクの把握、環境配慮など、すべての面でより厳格な基準が必要です。

しかし、私たちナカテックの基本姿勢は、建物の構造に関係なく一貫しています。「きっちりとした準備」を行い、「人と人の繋がりを大切に」し、「丁寧な施工」を心がける。この姿勢こそが、2025年度優良工事等表彰受賞という公的な評価につながったのです。

解体工事を「新しい創造のはじまり」と捉え、依頼主様には安心を、次に使われる方には気持ちよさをお届けする。この約束を果たすために、私たちは今日も現場で汗を流しています。

鉄骨造やRC造の解体工事をご検討の皆様、どのようなお悩みでもお気軽にご相談ください。空き家など、解体工事にまつわる相談を無料で受け付けています。豊富な経験と確かな技術で、皆様の「新しい創造のはじまり」をしっかりとサポートいたします。

私たちナカテックは、これからも地域の皆様に信頼される解体工事業者として、誠実な仕事を続けてまいります。

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