解体工事、建築・土木工事業 │ 名古屋ナカテック

解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

重機が入らない狭小地の解体工事:ナカテックの丁寧な施工術

はじめに:狭小地解体の難しさと私たちの想い

解体工事の中でも、特に難しいとされるのが「狭小地(きょうしょうち)」での作業です。狭小地とは、建物同士の間隔が狭く、大型の重機が入れない土地のことを指します。

名古屋の住宅密集地を歩いていると、隣の家との距離がわずか1メートルしかない場所も珍しくありません。こうした場所での解体工事は、まさに職人の腕の見せ所といえるでしょう。

私たち株式会社名古屋ナカテックは、解体工事を単なる「壊す作業」とは考えていません。それは「新しい創造のはじまり」であり、「想いを残し、次世代につなぐ」大切な仕事だと捉えています。

特に狭小地での解体は、依頼主様に「ご安心」をお届けし、次に土地を使われる方に「気持ちよさ」を提供する、私たちの真価が問われる現場です。

先日、名古屋市内の住宅密集地で解体工事を担当した際のことです。建物と隣家の間隔はわずか80センチ。大型重機はもちろん、小型のユンボでさえ入ることができませんでした。

「こんな狭い場所で本当に解体できるのか」と心配されていた依頼主様でしたが、私たちの手作業による丁寧な施工で、近隣への迷惑を最小限に抑えながら無事に解体を完了することができました。

この記事では、重機が入らない狭小地での解体において、ナカテックがどのような準備と施工を行っているのか、具体例を交えながら詳しくお話しします。

狭小地解体特有のリスクと対策

近隣への影響を最小限に抑える取り組み

狭小地での解体で最も注意しなければならないのは、近隣への影響です。隣家との距離が近いため、騒音や振動、粉塵の影響が通常の現場よりもはるかに大きくなります。

「朝から大きな音がして迷惑だ」「窓を開けられないほど粉塵がひどい」といったクレームは、狭小地解体では避けて通れない課題です。

私たちナカテックでは、「人と人の繋がりを大切にし、未来ある解体を行う」という理念のもと、以下の対策を徹底しています。

まず、工事開始前の近隣挨拶を通常よりも広範囲に行います。一般的な解体工事では隣接する3軒程度への挨拶が基本ですが、狭小地では音や振動の影響範囲を考慮して、半径50メートル以内のお宅すべてにご挨拶に伺います。

その際、手作業中心の解体となることで発生する騒音の性質や、作業時間帯について詳しく説明します。「大型重機を使わないので、エンジン音などの連続的な騒音は抑えられますが、手作業による解体音が断続的に発生します」といった具体的な情報をお伝えすることで、近隣の方々にも理解していただけるのです。

また、養生(ようじょう)による環境防御も重要な要素です。養生とは、工事現場を覆って粉塵や飛散物を防ぐ保護材のことです。狭小地では隣接建物への影響が特に大きいため、通常の現場以上に厳重な多重養生や密閉性の高い仮囲いを設置します。

実際の現場では、建物を覆う第一次養生、敷地境界に設ける第二次養生、そして風向きを考慮した追加の防塵ネットを設置する三重構造で、粉塵の飛散を徹底的に防いでいます。

地中に潜むリスクへの対処法

狭小地での解体では、地中の埋設物処理も大きな課題となります。重機が使えないため、予想外の埋設物が見つかった場合の対応が非常に困難になるからです。

ある現場では、解体を開始してから地中に大きなコンクリート基礎が埋まっていることが判明しました。通常なら重機で簡単に撤去できるものも、狭小地では人力による撤去が必要となり、作業時間が大幅に延長してしまったのです。

このような事態を防ぐため、ナカテックでは事前の試掘調査を必須としています。試掘調査とは、解体工事前に地中の状況を確認するため、部分的に土を掘って埋設物の有無を調べる作業です。

「見えない埋設物を調べるには試掘調査が最も確実な方法です」と、現場監督の田中は語ります。実際に、試掘調査により事前に大型の基礎や配管を発見し、適切な撤去計画を立てることで、工期の遅延や追加費用の発生を防いでいます。

地中1.5メートルまでの範囲で、敷地内の複数箇所を調査することで、隠れた埋設物のリスクを事前に把握し、依頼主様に安心していただける解体計画を立てることができるのです。

綿密な計画立案と作業の進め方

手作業中心の解体計画

重機が入らない狭小地では、建物の解体はほぼ手作業で行うことになります。これは一見デメリットのように思えますが、実は大きなメリットもあるのです。

手作業による解体の最大の利点は、建材を一つひとつ丁寧に分別しながら作業できることです。機械による一括解体では混合廃棄物となってしまう材料も、手作業なら木材、金属、プラスチックなど、種類別に分けながら取り外すことができます。

実際の作業では、まず内装材から順番に取り外していきます。床材、壁材、天井材の順で、使用できるものはリユース用として別途保管します。この丁寧な分別作業により、廃棄物処理費用を抑えることができ、結果として依頼主様のコスト負担軽減にもつながります。

構造材の解体では、建物の安全性を保ちながら段階的に撤去を進めます。柱や梁(はり)を支える仮設材を設置し、建物が崩れないよう細心の注意を払いながら作業を進めるのです。

ある現場では、築40年の木造住宅を手作業で解体した際、使用されていた古材の多くが非常に良質であることが判明しました。これらの古材は、古民家再生を手がける業者様に引き取っていただき、新たな建物の材料として生まれ変わることになったのです。

このように、手作業による丁寧な解体は、資源の有効活用という観点からも大きな意味を持っているといえるでしょう。

効率的な搬出計画の重要性

狭小地での解体における最大の課題の一つが、解体材の搬出です。大型トラックが現場に入れないため、小型車両を使用した複数回に分けた搬出が必要となります。

搬出計画では、まず現場周辺の道路状況を詳しく調査します。車両の通行可能時間帯、近隣の通勤・通学時間を避けた作業スケジュール、そして一時的な集積場所の確保など、多角的な検討が必要です。

「狭小地の搬出で大切なのは、近隣の方々の生活リズムを乱さないことです」と、現場管理責任者の佐藤は強調します。

実際の搬出作業では、軽トラックや2トントラックを使用し、1日に複数回の搬出を行います。効率を上げるため、現場内での材料の仮置き場所も計画的に設定し、搬出ルートに沿って段階的に集積していきます。

ある住宅密集地の現場では、道幅が3メートルしかない路地での搬出作業を行いました。大型車両の通行は不可能でしたが、軽トラックを使用して計15回に分けて搬出を完了。近隣の方からは「思っていたよりも静かで、計画的に作業していただいて助かりました」とのお言葉をいただくことができました。

安全管理と近隣配慮の徹底

公道での安全対策

狭小地は住宅密集地にあることが多く、通学路や生活道路に面している場合がほとんどです。このため、歩行者や自転車利用者の安全確保は最重要課題となります。

「通学路のすぐそばでも安全に」を合言葉に、ナカテックでは以下の安全対策を実施しています。

まず、作業員の配置です。資材の搬出入時には、必ず警備員や誘導員を配置し、歩行者と作業車両の接触事故を防いでいます。特に朝の通勤・通学時間帯と夕方の帰宅時間帯は、作業を一時中断することもあります。

また、落下物防止対策も重要です。手作業による解体では、小さな部材が飛散する可能性があるため、作業エリア周辺に防護ネットや仮囲いを設置し、第三者への被害を防いでいます。

ある小学校近くの解体現場では、登下校時間に合わせて作業を調整し、子どもたちの安全を最優先に考えた工程管理を行いました。保護者の方からは「子どもたちの安全をしっかり考えてくれて安心できました」との評価をいただいています。

振動・騒音の継続的な監視

手作業中心の解体であっても、建材の切断や撤去作業では騒音や振動が発生します。狭小地では音が反響しやすく、通常の現場以上に音の管理が重要となります。

ナカテックでは、騒音計や振動計を使用した継続的な監視を行っています。基準値を超える数値が検出された場合は、即座に作業方法を見直し、近隣への影響を最小限に抑えるよう調整します。

「数値で管理することで、クレームが発生する前に対策を講じることができます」と、品質管理担当の山田は説明します。

実際に、ある現場で基準値を上回る騒音が検出された際は、作業時間の短縮と休憩時間の延長を行い、近隣への影響を軽減しました。この迅速な対応により、近隣の方々からの理解を得ることができ、最後まで円滑に工事を進めることができたのです。

総合解体業者としての一貫対応

建物から外構まで一括管理

狭小地の解体では、建物本体だけでなく、敷地境界ギリギリまで存在する外構(がいこう)の処理も重要な要素となります。外構とは、門、塀、植栽、舗装などの建物以外の構造物のことです。

「建物だけじゃない!外構の解体工事もナカテックがしっかり対応」することで、依頼主様の手間を省き、次の利用者に気持ちよく土地を引き渡すことができます。

ブロック塀の撤去を例に挙げると、隣家との境界線上にある塀は、どちらの所有物なのかを明確にする必要があります。また、撤去作業では隣家に損傷を与えないよう、細心の注意を払った手作業が中心となります。

実際の現場では、境界線の確認から始まり、隣家の方との協議、そして慎重な撤去作業まで、一連の流れを一括して管理しています。これにより、依頼主様が複数の業者とやり取りする手間を省き、スムーズな解体工事を実現しているのです。

植栽の撤去についても同様です。狭小地では大型の樹木が敷地境界近くに植えられていることが多く、根系が隣地に伸びている場合もあります。このような場合は、専門的な知識を持つスタッフが適切な処理を行い、近隣トラブルを未然に防いでいます。

整地作業による価値向上

解体工事の最終段階である整地作業も、狭小地では特に重要な工程となります。限られた作業スペースの中で、次の建築工事がスムーズに始められるよう、丁寧な整地を行います。

整地作業では、まず地中に残った基礎コンクリートの完全撤去を行います。狭小地では重機が使えないため、人力による基礎撤去作業となりますが、ナカテックの熟練スタッフが確実に作業を進めます。

「地中に基礎が残っていると、次の建築工事で問題が発生する可能性があります」と、工事管理責任者の鈴木は語ります。実際に、他社で解体された土地で新築工事が始まった際、地中に残った基礎が発見され、追加工事が必要になったケースもあります。

ナカテックでは、このような問題を防ぐため、地下1.5メートルまでの範囲で基礎の完全撤去を行い、「次使われる方には気持ちよさをお届けします」を実現しています。

整地後の土地は、建築確認申請に必要な測量にも対応できるよう、境界杭の確認や高さの調整まで行います。これにより、依頼主様は解体後すぐに次のステップに進むことができるのです。

環境配慮とリサイクルへの取り組み

分別とリサイクルの徹底

ナカテックが掲げる「想いを残し、次世代につなぐ」という理念は、廃棄物の適切な処理とリサイクルの推進にも表れています。

狭小地での手作業解体は、実は分別作業に非常に適しています。機械による一括解体では難しい細かな分別も、手作業なら材質ごとに丁寧に分けることができるからです。

木材、金属、プラスチック、ガラス、陶器類など、解体で出る廃材を13種類に分別し、それぞれリサイクル可能なものは専門業者に引き渡しています。この取り組みにより、最終処分場に送られる廃棄物を大幅に削減することができています。

「分別作業は手間がかかりますが、環境への負荷を減らし、処理費用も抑えることができる重要な作業です」と、環境管理責任者の田村は説明します。

実際の現場では、解体と同時進行で分別作業を行うため、作業効率を落とすことなくリサイクル率を向上させています。ある現場では、解体廃材の85%をリサイクルに回すことができ、依頼主様からも環境配慮の取り組みを評価していただきました。

リユース事業の新たな挑戦

2025年8月11日、ナカテックは「リユース・リサイクル開始のお知らせ」を公開し、解体で出た不用品を無料で再利用へ提供する新しい取り組みを始めました。

この事業では、解体現場から出る家具、照明器具、建具(ドアや窓など)のうち、まだ使用可能なものを無料で必要な方にお譲りしています。

「捨てるにはもったいない」と思える品物も、手作業による丁寧な解体なら傷をつけることなく取り外すことができます。これらの品物が新しい場所で再び使われることで、真の意味での「想いを残し、次世代につなぐ」ことができるのです。

実際に、築30年の住宅解体現場から取り外した無垢材のドアが、リノベーション工事を行う若いご夫婦に引き取られ、新しい住まいで大切に使われているケースもあります。

このリユース事業は、環境負荷の軽減だけでなく、地域コミュニティの活性化にも貢献しており、多くの方から好評をいただいています。

依頼主様への安心提供とサポート体制

透明性のある情報提供

狭小地での解体工事は、依頼主様にとって最も不安要素が大きいプロジェクトの一つです。「本当に解体できるのか」「費用はどれくらいかかるのか」「近隣とのトラブルは起きないか」など、様々な心配事があることでしょう。

ナカテックでは、このような不安を解消するため、解体工事のお役立ちコラムを定期的に更新し、「解体工事を行う上で知っておくと良いこと、気をつけるべきこと」を積極的に公開しています。

狭小地の解体に関しても、特殊な解体方法や工期の見通し、費用の内訳について、事前に詳細な説明を行います。見積書には、一般的な解体工事との違いや、手作業による追加工程についても明記し、透明性を確保しています。

「なぜこの工程が必要なのか」「どのような作業を行うのか」を、専門用語を使わずに分かりやすく説明することで、依頼主様に納得していただける提案を心がけています。

実績と信頼のお客様の声

ナカテックの誠実な仕事は、多くのお客様から評価をいただいています。株式会社HYM様、株式会社イロドリ様、株式会社ワールド様をはじめとする「お客様の声」が、私たちの品質の高さを物語っています。

特に狭小地での解体工事については、「最初は不安でしたが、丁寧な説明と確実な施工で安心してお任せできました」「近隣への配慮が素晴らしく、トラブルなく工事が完了しました」といった評価を多数いただいています。

また、ナカテックは優良工事等表彰を受賞しており、この実績が技術力と信頼性の証明となっています。狭小地という困難な条件下でも、高い品質を維持する施工技術が認められた結果といえるでしょう。

無料相談による安心サポート

解体工事に関する不安や疑問については、「空き家など、解体工事にまつわる相談に無料で受け付けます」というサービスを提供しています。

特に狭小地の解体では、「本当に解体可能なのか」「費用はどれくらいかかるのか」「工期はどの程度必要か」といった基本的な疑問から、「近隣への影響は大丈夫か」「廃棄物の処理は適切に行われるか」といった専門的な質問まで、様々なご相談をお受けしています。

無料相談では、現地調査も含めた詳細な検討を行い、お客様一人ひとりの状況に合わせた最適な解決策をご提案します。費用の心配なく専門家と相談できることで、多くの方に「新しい創造のはじまり」への第一歩を踏み出していただいています。

「まずは話を聞いてみたい」「どんな工事になるのか知りたい」といった段階でも、お気軽にご相談いただければと思います。

まとめ:技術と誠実さで未来を創造する

重機が入らない狭小地での解体工事は、確かに技術的な難易度が高く、多くの課題を伴います。しかし、適切な準備と熟練した技術、そして近隣の方々への誠実な配慮があれば、必ず成功させることができる工事でもあります。

ナカテックでは、「きっちりとした準備」と「丁寧な施工」を基本として、狭小地特有の課題一つひとつに真摯に取り組んでいます。構造的な制約や近隣への影響、地中リスクへの対処まで、優良工事等表彰に裏打ちされた最高水準の安全管理と計画性をもって対応します。

「人と人の繋がりを大切にする」誠実なアプローチと、徹底したリスク管理を通じて、依頼主様に最高の「ご安心」をお届けし、解体後の土地を「気持ちよく次世代へ」引き継ぐことをお約束いたします。

狭小地での解体工事をご検討の際は、ぜひナカテックの無料相談をご活用ください。経験豊富なスタッフが、お客様の状況に合わせた最適な解決策をご提案させていただきます。

私たちと一緒に、新しい創造のはじまりを築いていきましょう。

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