解体工事、建築・土木工事業 │ 名古屋ナカテック

解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

現場スタッフが語る:事故ゼロに向けた日々の安全確認とは

はじめに:解体工事における「安全」の本当の意味

解体工事と聞くと、多くの方が「危険な作業」というイメージを持たれるのではないでしょうか。

実際、解体工事は高所での作業や重機の操作、構造物が崩れるリスク、粉塵や騒音など、さまざまな危険と隣り合わせの仕事です。だからこそ、私たち株式会社名古屋ナカテックにとって、「事故ゼロ」は単なる目標ではなく、絶対に守らなければならない使命だと考えています。

私たちのポリシーは、「これまで住まわれた方、その近隣の方々、次の世代の方、これらの人と人の繋がりを大切にし、未来ある解体を行います」というものです。この想いを実現するためには、どんな小さな事故も許されません。

事故ゼロに向けた安全確認とは、ただヘルメットをかぶって点検リストにチェックを入れるだけの作業ではありません。近隣へのご挨拶から養生の設置、そして丁寧な施工まで、工事全体のプロセスにおける意識と準備の徹底を意味しています。

本記事では、ナカテックの現場スタッフが毎日実践している、事故ゼロを実現するための安全管理の取り組みを、具体的にお伝えしていきます。

第1章:国に認められた安全体制

優良工事等表彰が証明する安全基準

2025年9月5日、私たちナカテックは「2025年度優良工事等表彰」を受賞しました。これは、私たちが日頃から心がけている誠実な仕事が、国にも認められたことを意味しています。

優良工事として評価されるためには、工事の品質や工期の遵守はもちろん、徹底した安全管理体制と環境への配慮が求められます。この表彰は、ナカテックが法律で定められた基準を守るだけでなく、それを遥かに超える高水準の安全確保を継続的に行っていることの証明です。

正直なところ、この表彰をいただいたとき、現場スタッフ一同、本当に嬉しく思いました。日々の地道な安全確認作業が評価されたと感じたからです。

「ご安心」と「気持ちよさ」を届けるために

私たちは、解体工事を通じて「依頼主様にはご安心を、次使われる方には気持ちよさをお届けします」ということを目指しています。

この「ご安心」の中心にあるのが、事故が起きないという確信です。お客様が安心して解体工事を任せられる、そう思っていただけることが何よりも大切だと考えています。

また、徹底した安全対策は、結果として近隣への迷惑、つまり騒音や粉塵、飛散物などを最小限に抑えることにもつながります。これが地域の方々に「気持ちよさ」を感じていただける環境づくりにつながるのです。

安全管理は単なる義務ではなく、「人と人の繋がりを大切にする」という私たちのポリシーを形にするものだと考えています。

第2章:事故ゼロを実現する「きっちりとした準備」

なぜ準備が最も重要なのか

現場で長年働いてきた経験から言えることがあります。それは、事故の多くは「不測の事態」ではなく、「準備不足」から生まれるということです。

私たちナカテックの現場では、「きっちりとした準備」こそが日々の安全確認の第一歩だと位置づけています。準備を怠れば、どんなに注意深く作業しても事故のリスクは高まってしまうのです。

専門知識に基づく事前リスク分析

解体工事の現場は、一つとして同じものがありません。建物の構造も違えば、立地条件も周辺環境もすべて異なります。

だからこそ、着工前には必ず詳細なリスク分析を行います。

まず構造上のリスク分析です。鉄骨造やRC造の解体工事は、木造に比べて構造的な強度が大きく、解体時の崩壊の仕方や、破砕したときの破片の飛び方が全く違います。

たとえば、RC造の建物を解体するときには、鉄筋とコンクリートが一体となっているため、どの部分から崩していくかを慎重に判断しなければなりません。構造的特性を熟知していないと、思わぬ方向に崩れて大事故につながる可能性があります。

次に立地上のリスク分析です。重機が入らない狭小地の解体工事では、人力作業が増えるため、作業員自身の負傷リスクが高まります。

以前、幅3メートルほどの狭い路地にある建物の解体を担当したことがあります。大型重機が入れないため、小型の機械と人力作業を組み合わせる必要がありました。このような現場では、資材の搬出入経路の安全確保や、高所作業時の安全帯使用の徹底など、狭小地特有のリスクに対する対策を事前に綿密に計画します。

この事前分析に基づいて作成された作業計画が、現場スタッフが毎日確認すべき「安全の道筋」となるのです。

「養生」は命を守る防御壁

日々の安全確認において、物理的な防御壁となるのが「養生」です。

養生とは、工事現場を囲うネットやパネルなどで保護することを指します。これは環境対策であると同時に、人命と資産を守るための重要な安全措置なのです。

解体作業中には、コンクリート片や木材、金属片などが外部へ飛散したり落下したりするリスクがあります。現場を囲む高密度の防護ネットやパネルは、これらの飛散物を敷地内に留め、通行人や近隣住民への危害を防ぐための「日々の防御線」となります。

ある現場で、養生の重要性を痛感した出来事がありました。解体作業中、予想以上に大きなコンクリート片が飛んだのです。しかし、しっかりと設置していた養生ネットがそれを受け止め、外部への飛散を防いでくれました。もし養生が不十分だったら、と考えるとゾッとします。

また、現場内の作業エリアと、資材置き場、休憩エリアなどを明確に区切り、関係者以外の立ち入りを防ぐための安全隔離も行います。

養生などをきっちりと準備することは、作業員が安心して作業に集中できる環境を整えることにもつながり、これが事故の防止に大きく寄与するのです。

第3章:現場スタッフが毎日実践する安全確認

徹底した環境整備と整理整頓

事故ゼロの現場を作るための基本は、「整理・整頓・清掃」、いわゆる3Sです。

まず、足元の確認です。解体現場は常に瓦礫や資材で足元が不安定になりがちです。つまずいて転倒したり、高所から落下したりする事故を防ぐため、毎日の作業開始前と終了時に、作業通路の障害物を除去し、足場や階段の安定性を確認します。

高所作業を行う際には、足場の設置基準を厳守しているか、スタッフが相互にチェックし合います。「大丈夫だろう」という油断が最も危険なのです。

次に資材置き場の管理です。私たちは、解体で出た不用品を無料で再利用へとつなげるリユース・リサイクルの取り組みを行っています。この取り組みは、現場の資材管理にも良い影響を与えています。

廃棄物を適切に分別し、現場を清潔に保つことは、現場スタッフが安全に作業を進める上で不可欠です。乱雑な現場は、資材の崩壊や火災のリスクを高めてしまいます。

実際、整理整頓された現場とそうでない現場では、作業効率が全く違います。必要な工具や資材をすぐに取り出せる、障害物がないから移動がスムーズ、こうした小さなことの積み重ねが、安全で効率的な作業につながるのです。

重機と工具の二重チェック体制

解体工事の主要な事故原因の一つは、重機や工具の不具合です。だからこそ、ナカテックの現場では、使用するすべての機械器具に対して、日々の始業点検を徹底しています。

重機の機能確認では、エンジン、ブレーキ、油圧系統、アタッチメント、つまりハサミやブレーカーなどの接続部分、警告灯や警報装置の機能をチェックします。

特に、難工事に対応する重機、たとえば狭小地用の小型重機などは、特殊な稼働が求められるため、入念な点検が必要です。

また、作業前のミーティング、いわゆるKY活動、危険予知活動を徹底しています。当日行う作業内容、使用する重機、そして作業箇所特有の危険要因を、現場スタッフ全員で共有します。

特に騒音・振動が発生する作業や、危険度の高い破砕作業については、手順と退避経路を全員が理解し、指差し呼称で確認を行います。

「今日はこの部分を解体します」「使用する重機はこれです」「危険なポイントはここです」と、全員が同じ認識を持って作業に臨む。これが事故を防ぐ最も確実な方法だと、私たちは考えています。

近隣配慮が生む「心理的安全」

意外に思われるかもしれませんが、近隣への配慮も重要な安全対策の一つです。

振動・騒音のクレームが発生すると、現場スタッフの集中力が削がれ、作業効率が低下し、結果的に事故リスクを高める可能性があります。近隣への配慮は、現場スタッフの心理的安全を守るための重要な対策なのです。

私たちは、近隣へのご挨拶を完全ガイドとしてコラムで公開するほど徹底しています。工事の透明性を高め、近隣住民とのトラブルを未然に防ぐことで、スタッフは外部からのストレスを最小限に抑え、目の前の解体作業に集中できます。

以前、ある現場で近隣の方から「事前に丁寧に説明してくれたから安心できた」というお言葉をいただいたことがあります。このような信頼関係があると、万が一予期せぬ騒音が発生しても、理解を示していただけることが多いのです。

作業員が安心して仕事に集中できる環境を作る。これも立派な安全管理だと、私たちは考えています。

第4章:未来へつなぐ安全意識

知識の共有が業界全体を底上げする

ナカテックの安全管理は、単に今の現場を守るだけでなく、「次世代につなぐ」という長期的な視点に基づいています。

私たちは、専門的な知識を社内だけでなく、外部にも公開することで、解体工事全体の安全意識の向上に貢献したいと考えています。

たとえば、「解体工事お役立ちコラム」では、解体工事を行う上で知っておくと良いこと、気をつけるべきこと、さらには解体工事あるあるなどの業界のお話を定期的に発信しています。

これらの情報は、お客様への透明性を高めるだけでなく、若手スタッフや協力会社への安全教育の一環としても機能しています。

また、狭小地の解体工事や、鉄骨造・RC造の解体工事の成功秘訣を言語化し共有することで、未経験のリスクに対するスタッフの対応力を高め、事故を未然に防ぐ知識基盤を強化しています。

ベテランの作業員が持っているノウハウを、次の世代にしっかりと伝えていく。これが、長期的に事故ゼロを維持するために欠かせないことだと考えています。

継続的な改善への誠実な姿勢

優良工事等表彰を受賞したことは、私たちの安全管理が優れている証拠ですが、これをゴールとは考えていません。

安全管理は、継続的な改善によってこそ維持されるものです。日々の作業の中で、わずかなヒヤリハット、つまり事故につながりかねない出来事があった場合、どんなに小さなことでも見逃しません。

たとえば、「資材を運んでいるときに少しつまずいた」「工具を置いた場所が悪くて取りにくかった」といった些細な出来事でも、その原因を分析し、翌日以降の安全確認項目に反映させるサイクルを徹底しています。

実際、ある現場で「足場の角度がわずかに急だった」というヒヤリハット報告があり、すぐに改善したことで、後日同じような現場で最初から適切な角度で足場を設置できたということがありました。

この誠実な改善への姿勢こそが、「未来ある解体を行います」という私たちの約束を支える土台なのです。

空き家対策と安全管理

近年、空き家問題が社会的な課題となっています。私たちは、空き家対策の解体工事においても、同じように徹底した安全管理を行っています。

空き家は長年放置されていることが多く、建物の劣化が進んでいるため、通常の解体工事以上に慎重な対応が必要です。床が抜けるリスクや、壁が崩れるリスクなど、予想外の危険が潜んでいることも少なくありません。

だからこそ、事前調査を特に入念に行い、建物の状態を正確に把握した上で、安全な解体計画を立てます。空き家の解体でも、事故ゼロは絶対に譲れない私たちの使命です。

まとめ:安全確認は丁寧な施工の証

ナカテックの現場スタッフにとって、事故ゼロに向けた日々の安全確認とは、私たちのポリシーである「想いを次世代に受け継ぐ」ための、最も基本的かつ重要なプロセスです。

それは、優良工事等表彰によって国にも認められた、徹底した「きっちりとした準備」、つまり事前リスク分析と養生に始まり、難工事の経験に基づく計画的な作業手順の遵守、そして何よりも現場スタッフ全員による整理整頓と相互確認の継続によって実現されています。

毎日の地道な確認作業、始業前のミーティング、重機の点検、足元の確認、近隣への配慮。これらすべてが積み重なって、事故ゼロという結果につながるのです。

安全管理を徹底することで、私たちは依頼主様に「ご安心」を提供し、解体後の土地を「気持ちよく」次世代に引き継ぐことができます。

空き家対策をはじめ、解体工事にまつわるご相談は無料で受け付けております。安心・安全、そして誠実な解体工事をご検討の際は、ぜひナカテックにご相談ください。私たちは、未来をつくる解体専門業者として、最高の安全管理でお応えします。

現場スタッフ一人ひとりが、今日も安全第一で作業にあたっています。それが、私たちナカテックの誇りです。

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