まちをつなぐ解体工事のお話し
解体工事と聞くと、多くの方は「建物を壊す作業」をイメージされるでしょう。しかし実際には、建物本体だけでなく、敷地内のすべての構造物や設備を含む外構(がいこう)の解体も重要な作業です。
私たち株式会社名古屋ナカテックでは、「建物だけじゃない!外構の解体工事もナカテックがしっかり対応」をモットーに、敷地全体を包括的に整備する総合解体工事を行っています。
外構とは、建物以外の敷地内にある構造物のことです。具体的には以下のようなものが含まれます。
これらの外構要素を適切に解体・撤去することで、次の利用者が気持ちよく新しいスタートを切ることができます。「依頼主様にはご安心を、次使われる方には気持ちよさをお届けします」という弊社のお約束を実現するために、外構解体は欠かせない作業なのです。
ある依頼主様からは「建物を解体すれば終わりだと思っていたけれど、古いブロック塀や庭木も綺麗に撤去してもらって、本当に更地らしい更地になった」とお喜びの声をいただきました。このように、外構解体まで含めた総合的な対応こそが、ナカテックの強みです。
ブロック塀の解体は、外構解体の中でも特に慎重さが求められる作業です。なぜなら、多くのブロック塀は敷地の境界線に設置されており、解体時の振動や騒音が隣接する住宅に直接影響を与える可能性があるからです。
築年数が古いブロック塀は、経年劣化により倒壊のリスクが高まります。特に昭和56年以前に建設されたブロック塀は、現在の耐震基準を満たしていないケースが多く見られます。
実際に弊社で対応した事例では、築40年のお宅のブロック塀を解体する際、目視では問題なく見えた塀の内部に大きなひび割れが発見されました。そのまま放置していれば、地震や強風の際に倒壊する恐れがあったのです。
このような潜在的な危険を回避するために、ナカテックでは解体前に必ず詳細な現地調査を実施します。ブロックのひび割れ、鉄筋の腐食、基礎部分の劣化状況を専門的な視点で確認し、最適な解体方法を決定します。
ブロック塀の解体では、「人と人の繋がりを大切に」する弊社の理念に基づき、近隣住民への影響を最小限に抑える工夫を行います。
具体的な配慮事項は以下の通りです。
事前の挨拶回り 解体工事開始の1週間前には、隣接する住宅を訪問し、工事の内容と期間について丁寧に説明します。特にブロック塀が共有部分に関わる場合は、隣地の所有者との十分な打ち合わせを行います。
防音・防塵対策 ブロックの破砕時に発生する騒音を抑えるため、防音シートによる囲いを設置します。また、粉塵の飛散を防ぐために散水を行いながら作業を進めます。
作業時間の配慮 騒音が発生する作業は、近隣住民の生活に配慮し、平日の午前9時から午後5時までの時間帯に限定します。早朝や夕方以降の作業は避け、休日の作業についても事前に相談させていただきます。
弊社が2025年度優良工事等表彰を受賞したのは、このような丁寧な近隣配慮が評価されたからです。「ナカテックの誠実な仕事が国にも認められました」という実績は、お客様に安心してお任せいただける証拠でもあります。
見た目にはブロック塀を撤去すれば終わりのように思えますが、実は地中に埋まっている基礎部分の処理が最も重要です。コンクリートの基礎をそのまま残してしまうと、将来的に新しい建築物の建設に支障をきたす可能性があります。
ある事例では、前回の解体工事で基礎が不完全に残されていた土地で、新築工事の際に予期せぬ基礎が発見され、追加工事が必要になったケースがありました。このようなトラブルを避けるために、ナカテックでは基礎部分まで完全に撤去することを徹底しています。
庭木や植栽の撤去は、一見すると簡単な作業に思えるかもしれません。しかし、地上部分を切り倒すだけでは不十分で、地中に張り巡らされた根の処理こそが最も重要な作業となります。
大きな庭木の根は、地中深くまで広範囲に広がっています。これらの根を適切に処理せずに放置すると、以下のような問題が発生する可能性があります。
新築工事への影響 建物の基礎工事の際、残された根が障害となり、基礎の設計変更や追加工事が必要になる場合があります。特に大型の樹木の主根は、地中1メートル以上の深さまで達することがあり、基礎工事の大きな妨げとなります。
配管工事への支障 上下水道管やガス管の埋設工事において、残された根が配管ルートを阻害することがあります。また、根が腐敗する過程で土壌に空洞ができ、配管の沈下や破損の原因となる場合もあります。
土壌の品質低下 枯れた根が土中で腐敗すると、土壌の品質が不安定になり、新しい植栽や芝生の生育に悪影響を与える可能性があります。
弊社で対応した印象的な事例をご紹介します。築50年のお宅の庭には、樹齢30年を超える大きなケヤキの木がありました。高さ15メートル、幹の直径1メートルを超える立派な木でしたが、老朽化した建物と一緒に撤去することになりました。
この庭木の撤去では、まず専門の樹木医による調査を実施しました。根の広がりを正確に把握するため、エアースコップという特殊な機械を使用して、根を傷つけることなく土を除去していきます。
調査の結果、主根が地中2メートルの深さまで達し、支根が半径8メートルの範囲に広がっていることが判明しました。これほど大規模な根系を完全に除去するため、大型の重機を使用した慎重な作業を3日間かけて実施しました。
作業完了後、依頼主様からは「こんなに大きな根が地中にあったなんて驚きました。ここまで丁寧に処理していただいて、安心して土地を手放すことができます」とのお言葉をいただきました。
ナカテックでは、2025年8月11日に「リユース・リサイクル開始のお知らせ」を公開し、「解体で出た不用品を無料で再利用へ」提供する取り組みを開始しました。
庭木の撤去においても、この理念を積極的に実践しています。まだ健全な庭石や植木鉢、ガーデニング用品などは、希望される方に無料で提供しています。また、剪定した枝葉は適切に分別し、堆肥化施設での処理を通じて土壌改良材としてリサイクルしています。
このように、「想いを残し、次世代につなぐ」という弊社の理念は、庭木の撤去作業においても具体的な形で実現されています。
カーポートや車庫の解体は、外構解体の中でも比較的大規模な作業となります。これらの構造物は、建物本体と同様にしっかりとした基礎を持っているため、解体には専門的な技術と適切な重機が必要です。
一般的なカーポートは、アルミ製や鉄骨製の柱と屋根材で構成されており、柱は深さ50センチから1メートル程度のコンクリート基礎で固定されています。
解体作業では、まず屋根材を取り外し、次に柱を撤去します。この際、隣接する建物や既存の設備に損傷を与えないよう、慎重な作業が求められます。
弊社で対応したある事例では、住宅の外壁から50センチしか離れていない位置にカーポートが設置されており、重機での作業が困難な状況でした。このような狭小地での作業では、小型の重機と手作業を組み合わせ、住宅に一切の損傷を与えることなく解体を完了しました。
カーポートの柱を支えていた基礎コンクリートは、地中深くに埋まっているため、表面からは見えません。しかし、この基礎を残したままにすると、将来的に大きな問題となる可能性があります。
新しいカーポート設置への影響 既存の基礎が残っていると、新しいカーポートの設置位置が制限されたり、基礎工事が複雑になったりします。
配管工事への支障 上下水道管の引き込み工事などで、残された基礎が障害となることがあります。
土地の有効活用の妨げ 駐車場以外の用途で土地を活用する場合、地中の基礎が妨げとなることがあります。
ナカテックでは、これらの問題を回避するため、基礎部分も完全に撤去することを標準としています。撤去後は適切な土で埋め戻し、地盤の安定を確保します。
カーポートの周辺には、多くの場合アスファルトやコンクリートで舗装されています。これらの舗装材の処理も、外構解体の重要な作業の一つです。
アスファルトの撤去では、まず表面のアスファルト層を剥がし、その下にある路盤材(砂利など)も必要に応じて撤去します。撤去されたアスファルトは適切に分別され、リサイクル施設で路盤材として再生されます。
この作業を通じて、「次使われる方には気持ちよさをお届けします」という弊社のお約束を実現しています。完全に更地となった土地は、新しい利用者が自由に活用できる状態となります。
外構にはブロック塀、庭木、カーポート以外にも、様々な要素が含まれています。これらの処理においても、ナカテックは「きっちりとした準備」と「丁寧な施工」を心がけています。
門扉や門柱は、住宅の「顔」とも言える重要な外構要素です。しかし、解体時にはこれらも適切に撤去する必要があります。
特に石造りの門柱や、装飾性の高い門扉は、撤去に際して特別な配慮が必要です。近隣の住宅に飛散物が飛ばないよう、養生シートでしっかりと囲った上で慎重に作業を進めます。
敷地境界に設置されたフェンスの撤去では、境界線の確認が重要になります。隣地との共有部分がある場合は、事前に隣地所有者との協議が必要です。
ナカテックでは、必要に応じて土地家屋調査士と連携し、正確な境界確認を行った上で撤去作業を実施します。このような丁寧な準備により、後々のトラブルを未然に防ぐことができます。
日本庭園に多く見られる庭石や石垣の処理も、外構解体の重要な作業です。これらの石材は重量があるため、専用の重機を使用した慎重な作業が必要になります。
興味深いことに、庭石の中には骨董的価値を持つものもあります。弊社では、撤去前に石材の価値を専門家に査定してもらうことをお勧めしています。価値のある石材は、「解体で出た不用品を無料で再利用へ」の取り組みを通じて、適切な方に引き継がれることもあります。
外構には、散水栓や排水設備なども含まれます。これらの設備は地中に配管が埋設されているため、撤去時には慎重な掘削作業が必要です。
配管の撤去では、道路下の本管への接続部分の処理も重要になります。適切な栓封工事を行い、将来的な漏水や逆流を防ぎます。
外構解体の費用は、撤去する要素の種類と規模によって大きく変わります。ナカテックでは、現地調査に基づいた詳細で透明性の高い見積もりを提供しています。
ブロック塀の解体 ・高さ1.2メートル、長さ10メートルのブロック塀:15万円〜25万円 ・基礎撤去を含む完全解体の場合:20万円〜30万円
庭木の撤去 ・中木(高さ3〜5メートル):3万円〜8万円 ・大木(高さ5メートル以上):10万円〜30万円 ・根の完全除去を含む場合:上記金額の1.5倍程度
カーポートの解体 ・標準的な2台用カーポート:10万円〜20万円 ・基礎撤去・舗装撤去を含む場合:15万円〜30万円
これらの費用には、撤去作業費、運搬費、処分費が含まれています。ただし、敷地の条件や撤去物の状態により変動する場合があります。
外構解体の工期は、作業内容により以下のような目安となります。
小規模な外構解体(ブロック塀のみなど):1〜2日 中規模な外構解体(庭木+フェンスなど):3〜5日
大規模な外構解体(カーポート+庭木+ブロック塀など):1〜2週間
天候や近隣への配慮により、工期が延長される場合もありますが、事前に詳細なスケジュールをお示しします。
ナカテックが外構解体において最も重視しているのは、安全管理と環境への配慮です。これらの取り組みが評価され、2025年度優良工事等表彰を受賞することができました。
作業員の安全確保 ・全作業員への安全教育の徹底 ・適切な保護具の着用義務 ・重機操作における有資格者の配置 ・日々の安全確認とリスクアセスメント
第三者の安全確保 ・通学路周辺での特別な配慮 ・警備員の配置による交通誘導 ・落下物防止ネットの設置 ・作業区域の明確な区分
実際に、通学路のすぐそばでの解体工事では、「通学路のすぐそばでも安全に。解体工事で歩行者を守るための配慮とは」というテーマで、特に細心の注意を払った安全対策を実施しました。
騒音・振動対策 ・作業時間の制限(平日9時〜17時) ・防音シートによる遮音 ・低騒音型重機の使用
粉塵対策 ・散水による粉塵飛散防止 ・防塵シートによる飛散防止 ・風向きを考慮した作業計画
廃材の適切な処理 ・分別の徹底によるリサイクル率向上 ・マニフェスト管理による適正処理の確認 ・リユース可能品の積極的な再活用
外構解体は、単なる撤去作業ではありません。次の利用者が気持ちよく新しいスタートを切るための重要な準備作業です。
ナカテックでは、「建物だけじゃない!外構の解体工事もナカテックがしっかり対応」することで、敷地全体を完璧な状態に整えます。ブロック塀、庭木、カーポートなど、それぞれの要素に応じた適切な解体方法により、「依頼主様にはご安心を、次使われる方には気持ちよさをお届けします」というお約束を実現しています。
外構解体についてのご相談は、いつでも無料で承っています。「空き家など、解体工事にまつわる相談に無料で受け付けます」ので、お気軽にお問い合わせください。専門スタッフが現地調査から詳細な見積もりまで、丁寧にサポートいたします。
解体工事は「新しい創造のはじまり」です。ナカテックと一緒に、次のステップに向けた確実な第一歩を踏み出しましょう。
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