解体工事、建築・土木工事業 │ 名古屋ナカテック

解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

重機が入らない狭小地の解体工事|ナカテックの特殊技術と安全対策

都市部や住宅密集地で解体工事を検討される際、「重機が入らない」という課題に直面されることは少なくありません。隣家との距離が近く、道路幅も狭い狭小地での解体工事は、通常の現場とは全く異なる技術と配慮が求められます。

株式会社 名古屋ナカテックは、総合解体工事請負一式の専門業者として、こうした困難な条件下でも安全かつ丁寧な施工を実現してまいりました。今回は、重機が入らない狭小地での解体工事について、私たちの技術と取り組みを詳しくご紹介いたします。

狭小地解体の特殊性とは

狭小地での解体工事は、一般的な解体工事とは大きく異なる特徴があります。まず、大型の重機やクレーン車が敷地内に入ることができないため、作業の多くを手作業で行う必要があります。

私たちが「手壊し解体」と呼んでいるこの工法は、作業員が一つひとつの部材を丁寧に取り外していく方法です。効率性よりも安全性を最優先し、周辺環境への影響を最小限に抑えることが何より大切になります。

例えば、先日担当させていただいた名古屋市内の現場では、建物と隣家の間がわずか50センチメートルしかありませんでした。このような現場では、通常の重機を使用すると隣家の外壁を傷つけるリスクがあるため、すべて人の手による解体となりました。

狭小地特有の課題として、以下のような点が挙げられます。

  • 重機や車両の搬入経路が限られている
  • 作業スペースが極めて狭く、資材の仮置き場所も不足しがち
  • 騒音や振動が隣接する建物に直接影響を与えやすい
  • 解体した廃材の搬出にも工夫が必要

こうした制約がある中で、いかに安全に、そして丁寧に解体を進めるか。それが私たちナカテックの腕の見せどころです。「丁寧な施工で、未来をつくる」という理念のもと、どんなに困難な現場でも、お客様に安心していただける工事を心がけています。

建物と外構の一体的な解体計画

狭小地では、建物本体だけでなく外構の解体も非常に重要です。ブロック塀、フェンス、庭木、カーポートなど、これらの構造物が敷地境界ギリギリまで存在していることが多く、慎重な作業が求められます。

ナカテックでは「建物だけじゃない、外構の解体工事もしっかり対応」することを強みとしています。建物の解体だけを考えるのではなく、外構も含めた全体の解体計画を最初から立案します。

実際の現場では、まず外構の状態を詳しく調査し、どの順番で解体を進めれば最も安全かを検討します。例えば、ブロック塀が古くなっている場合、建物の解体中の振動で倒壊するリスクがあります。そのため、建物本体の解体前に、まず外構を安全に撤去することもあります。

ある住宅密集地の現場では、隣地との境界にある高さ2メートルのブロック塀が経年劣化していました。建物の解体作業中に崩れる危険性があったため、事前に一部を補強し、建物解体後に慎重に取り壊しました。このように、現場ごとの状況に応じた柔軟な対応が、狭小地解体では不可欠です。

外構解体で特に注意が必要なのは、隣地への影響です。ブロック塀やフェンスは境界線上に設置されていることが多く、撤去の際に隣地の構造物を傷つけないよう、細心の注意を払います。場合によっては、隣地所有者の方と事前に立ち会いを行い、境界の確認や工事の説明をさせていただくこともあります。

また、庭木の撤去も見落とせないポイントです。根が深く張っている場合、無理に引き抜くと地盤を傷めたり、隣地の配管に影響を与えたりする可能性があります。私たちは、樹木の根系を考慮しながら、丁寧に掘削・撤去を行います。

外構解体は、建物解体以上に「近隣への配慮」が試される工程です。ナカテックでは、この一つひとつの作業を、次の世代の方が気持ちよく土地を使っていただけるよう、丁寧に進めてまいります。

地中リスクへの対応と試掘調査

狭小地の解体工事で見落とされがちなのが、地中に隠れた「見えない埋設物」のリスクです。重機が入れない現場では、解体後の整地や基礎撤去の際に、地中の埋設物が大きな障害となることがあります。

地中には、古い配管、浄化槽、以前の建物の基礎、場合によってはコンクリートガラや廃材が埋まっていることがあります。これらを事前に把握せずに解体を進めると、後々のトラブルや追加費用の原因となります。

ナカテックでは、このリスクに対応するため「試掘調査」を実施しています。試掘調査とは、実際に地面を掘って、地中の状態を直接確認する調査方法です。重機が使えない狭小地では、小型のバックホウや人力での掘削を組み合わせて、慎重に調査を行います。

試掘調査で確認するポイントは以下の通りです。

  • 上下水道管やガス管などの埋設配管の位置と深さ
  • 旧建物の基礎やコンクリート構造物の残存状況
  • 浄化槽や井戸などの地中構造物
  • 土壌の状態や地盤の強度

先日の事例では、解体予定の建物の地下に、以前の建物の基礎が残っていることが試掘調査で判明しました。この基礎は深さ1.5メートルまで達しており、放置すると新築工事の障害となるところでした。事前に発見できたため、解体工事と同時に撤去することができ、お客様には余計な費用と時間をかけずに済みました。

地中の埋設物は、次にその土地を利用される方にとって大きな問題となります。建築工事が始まってから埋設物が見つかると、工事の遅延や追加費用が発生してしまいます。私たちナカテックは、「次使われる方には気持ちよさをお届け」することを大切にしており、試掘調査を通じて、土地を最良の状態に整えることに努めています。

特に狭小地では、大型重機に頼れないため、地中の問題を事前に把握することが工期とコストの管理に直結します。試掘調査で得られた情報をもとに、手作業と小型機材を使った最適な撤去計画を立てることができるのです。

近隣への配慮と徹底した安全対策

狭小地での解体工事において、最も重要なのが近隣への配慮です。作業スペースが限られているため、振動、騒音、粉塵が近隣住宅に直接影響を与えやすく、通常の現場以上に細心の注意が必要となります。

ナカテックでは、すべての解体工事において「近隣へのご挨拶や、養生などきっちりと準備して、丁寧な施工を心がける」ことをお約束しています。狭小地解体では、この準備の丁寧さが特に重要になります。

まず工事開始前には、必ず近隣のお宅を一軒一軒訪問し、工事の内容、期間、作業時間帯について詳しくご説明させていただきます。単なる挨拶だけでなく、騒音が発生しやすい時間帯や、特に注意が必要な作業についても事前にお伝えします。

養生についても、通常の現場以上に入念に行います。隣接する建物を粉塵や飛散物から守るため、防音シートや飛散防止ネット、パネルなどを複数組み合わせて設置します。狭小地では、養生の設置スペースも限られるため、効果的な配置を工夫しながら、最大限の保護を実現します。

ある現場では、隣家が解体建物から1メートルも離れていない位置にありました。この場合、通常の養生だけでは不十分と判断し、隣家の外壁面にも緩衝材を設置し、さらに作業の各工程で現場監督が立ち会って、常に隣家への影響をチェックしました。

作業時間についても、近隣の方々の生活リズムに配慮します。騒音が発生しやすい手作業の工程や、小型重機の稼働時間は、事前に近隣の皆様にご了承をいただいた時間帯に限定します。早朝や夜間の作業は原則として行わず、土日祝日の作業についても事前に十分な説明を行います。

さらに重要なのが、通学路や生活道路での安全確保です。狭小地は、しばしば住宅街の奥まった場所にあり、通学路に面していることも少なくありません。

ナカテックは「通学路のすぐそばでも安全に」工事を行うことに深くコミットしています。現場では、交通誘導員を配置し、資材の搬出入時には歩行者の安全を最優先します。特に登下校の時間帯には作業を一時中断するなど、柔軟な対応を心がけています。

ある通学路沿いの現場では、毎朝7時半から8時半までの間、作業を完全にストップし、子どもたちが安全に通学できるよう配慮しました。近隣の保護者の方々からも「子どもたちの安全を考えてくれてありがとう」とお声をいただき、地域の皆様との良好な関係を築くことができました。

私たちは「これまで住まわれた方、その近隣の方々、次の世代の方、これらの人と人の繋がりを大切にし、未来ある解体を行う」という理念を大切にしています。狭小地の解体工事は、まさにこの理念が試される現場なのです。

確かな実績と公的評価

狭小地のような困難な現場では、業者の経験値と実績が直接、工事の品質に結びつきます。ナカテックは、多数の施工実績を積み重ね、お客様から高い評価をいただいてまいりました。

株式会社HYM様、株式会社イロドリ様、株式会社ワールド様をはじめ、多くの企業様から信頼をお寄せいただいています。これらの「お客様の声」は、ナカテックが困難な現場を含め、一貫して高品質なサービスを提供し続けていることの証明です。

特に誇りに思っているのが、2025年9月5日に「2025年度優良工事等表彰」を受賞したことです。この表彰は、私たちの誠実な仕事が国にも認められたことを意味しており、全社員にとって大きな励みとなっています。

この表彰が意味するのは、単に技術力が高いというだけではありません。狭小地解体のような、手作業が多く、周囲への影響が大きい高リスクの現場においても、最高の安全管理基準を守り、法令を遵守し、廃棄物の適正処理を徹底していることが評価されたのです。

解体工事では、建設リサイクル法に基づいた適切な分別解体と廃棄物処理が義務付けられています。狭小地では手作業が中心となるため、廃材の分別がより複雑になりがちですが、私たちは現場で徹底した分別を行い、リサイクル率の向上に努めています。

また、ナカテックでは解体工事に関する様々な情報をコラムとして定期的に更新し、お客様への情報提供にも力を入れています。解体工事のあるあるや業界の話題など、専門業者の視点から分かりやすくお伝えすることで、お客様に安心して工事をお任せいただける環境づくりに取り組んでいます。

狭小地の解体をご検討のお客様には、こうした実績と公的評価が、業者選びの重要な判断材料になると考えています。国に認められた業者に任せることで、複雑な環境での解体に伴う法的リスクや品質面の不安から解放されるのです。

リユース・リサイクルで未来につなぐ

解体工事は単に建物を壊すだけではありません。そこから出る資源をいかに有効活用し、次の世代につなげるか。これも私たちナカテックの重要な使命です。

2025年8月11日、ナカテックは「リユース・リサイクル開始のお知らせ」を公表し、解体で出た不用品を無料で再利用へ提供する取り組みをスタートさせました。

狭小地の解体では、手作業が多くなるという特徴があります。これは裏を返せば、作業員が一つひとつの建材を目視で確認できるということです。そのため、まだ使える資源を選別しやすいという利点もあるのです。

例えば、解体した住宅から出た木材の中には、十分に再利用できる状態のものが含まれています。古い住宅の柱材などは、現代の材料よりも質の良い木材であることも少なくありません。こうした材料は、「リユース一覧」を通じて、次の利用者に引き継がれます。

また、外構から取り外された石材やタイル、植栽用の資材なども、状態が良ければリユース対象となります。ブロック塀の解体で出たブロックや、カーポートの部材なども、必要とされる方に無料で提供しています。

この取り組みは、「想いを残し、次世代につなぐ」というナカテックの理念を、資源の有効活用という形で実践するものです。狭小地の限られた資源であっても、無駄にせず、環境に配慮した形で次の用途へとつなげていきます。

リサイクルについても徹底しています。解体で発生する廃材は、木材、金属、コンクリート、プラスチックなど、現場で細かく分別します。特に手作業が中心の狭小地解体では、この分別作業をより丁寧に行うことができます。

分別された廃材は、それぞれ適切な処理施設に搬入され、リサイクル原料として生まれ変わります。コンクリートガラは路盤材として、木材はチップ化されて燃料や建材の原料として、金属は製鉄原料として、それぞれ新たな製品に生まれ変わります。

こうした取り組みを通じて、ナカテックは解体工事を「終わり」ではなく、「新しい創造のはじまり」と位置づけています。限られた資源を大切にし、環境負荷を最小限に抑えながら、次の世代のために土地を整える。これが私たちの考える「未来ある解体」です。

新しい創造への完璧な整地

狭小地の解体工事において、最終工程となる整地作業は極めて重要です。重機が入りにくい場所だからこそ、解体後の土地を完璧な状態に仕上げることが、次の建築工事をスムーズに進めるための鍵となります。

基礎、埋設物、地中のガラなど、わずかでも残っていると、次の建築の際に大きな障害となります。「あとで何か出てきた」という事態は、新しい建物を建てる方にとって、時間的にも経済的にも大きな損失です。

ナカテックでは、試掘調査で得られた情報をもとに、地中深くの障害物まで完全に排除します。手作業と小型機材を組み合わせ、一つひとつ確認しながら撤去を進めます。

整地の工程では、まず地中の障害物をすべて取り除いた後、土地の高さを調整します。周囲の道路や隣地との高低差を考慮し、水はけの良い状態に整えます。狭小地では、わずかな勾配の違いが将来の建築に影響するため、レベル測量を行いながら丁寧に仕上げます。

また、土壌の状態もチェックします。解体作業で地盤が緩んでいる場合は、適切な転圧を行い、安定した地盤に戻します。これにより、次の建築の基礎工事がスムーズに進められるようになります。

ある狭小地の現場では、解体後の整地作業中に、地中から古い井戸の跡が見つかりました。以前の試掘調査では確認できなかった場所でしたが、丁寧に掘り進めることで発見できました。この井戸跡を適切に埋め戻し処理したことで、次の建築工事で問題が起きることを防ぐことができました。

整地完了後は、お客様と一緒に現場を確認していただきます。「新しい創造のはじまり」にふさわしい、フラットで気持ちの良い土地になっているか、実際に目で見て確認していただくことを大切にしています。

この丁寧な整地作業が、狭小地における土地の価値を最大限に高めます。次にこの土地を利用される方が、何の問題もなくスムーズに建築を進められること。それが私たちナカテックの目指す「気持ちよさのお届け」です。

まとめ:狭小地解体のことならナカテックへ

重機が入らない狭小地での解体工事は、通常の解体工事とは比較にならないほど、高度な技術と細やかな配慮が求められます。限られたスペースの中で、いかに安全に、そして周囲に影響を与えずに作業を進めるか。それは、長年の経験と確かな技術力があってこそ実現できるものです。

ナカテックは、総合解体工事請負一式の専門業者として、狭小地解体においても以下の点でお客様に安心をお届けしています。

第一に、建物と外構を一体的に捉えた解体計画です。建物だけでなく、ブロック塀や庭木などの外構も含めて、最適な解体順序を計画し、安全に作業を進めます。

第二に、試掘調査による地中リスクの徹底的な排除です。見えない埋設物を事前に把握し、次の建築工事に影響が出ないよう、完全に撤去します。

第三に、近隣への丁寧な配慮と安全対策の徹底です。事前の挨拶、入念な養生、時間帯への配慮、通学路での安全確保など、人と人とのつながりを大切にした施工を心がけています。

第四に、国に認められた確かな品質です。2025年度優良工事等表彰の受賞は、私たちの誠実な仕事が公的に評価された証であり、お客様に安心していただける大きな根拠となっています。

第五に、リユース・リサイクルを通じた環境への配慮です。解体で出た資源を無駄にせず、次の世代につなげる取り組みを積極的に行っています。

そして最後に、完璧な整地による「新しい創造のはじまり」の実現です。地中の障害物まで完全に取り除き、次の建築がスムーズに進められる状態に土地を整えます。

狭小地の解体工事は、確かに難しい工事です。しかし、だからこそ、私たちナカテックの技術と経験が活きる現場でもあります。「丁寧な施工で、未来をつくる」という理念のもと、どんなに困難な条件でも、お客様に最大の安心をお届けいたします。

空き家の解体や、狭小地での解体工事にお悩みの方は、ぜひナカテックにご相談ください。相談は無料で承っております。現地調査から見積もり、施工、そして整地まで、ワンストップでサポートいたします。

複雑な環境での解体工事だからこそ、確かな技術と豊富な経験を持つナカテックにお任せください。お客様の大切な資産を、次の世代へとつなぐお手伝いをさせていただきます。

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