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解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

解体工事で必須の試掘調査とは?見えない埋設物のリスクと対策を徹底解説

解体工事を検討されている皆様、「試掘調査って本当に必要なの?」「追加費用がかかるのでは?」といった疑問をお持ちではありませんか。

私たち株式会社名古屋ナカテックは、これまで数多くの解体工事を手がける中で、地中に潜む「見えない埋設物」が引き起こすトラブルを数多く目にしてきました。優良工事等表彰を受賞した実績を持つ当社だからこそ、試掘調査の重要性を強くお伝えしたいと思います。

本記事では、解体工事のプロフェッショナルが実際の現場で遭遇する「業界あるある」の埋設物事例をもとに、なぜ試掘調査が必要なのか、どのような準備が必要なのかを詳しく解説いたします。

試掘調査とは何か?解体工事における重要性

試掘調査の基本的な役割

試掘調査とは、解体工事を始める前に地中の状況を確認するための調査です。具体的には、重機を使って土地の一部を掘り起こし、地中に埋まっている構造物や廃棄物の有無を確認します。

「なぜそんなことをするの?」と思われるかもしれませんが、これは非常に重要な作業なのです。地上に見える建物だけでなく、地中にも過去の建築活動の痕跡が残されていることが多いからです。

実際の現場で起きたトラブル事例

先日、名古屋市内で築40年の住宅解体を行った際のことです。依頼主様は「特に地中に何もないはず」とおっしゃっていましたが、念のため試掘調査を実施したところ、予想外の発見がありました。

地下1.5メートル地点で、過去の浄化槽が完全な形で残っていたのです。しかも、その浄化槽は現在の図面には記載されておらず、前の所有者も存在を把握していませんでした。

もしこの調査を行わずに工事を開始していたら、重機が浄化槽を破損し、汚水が周辺に流出する可能性がありました。また、工期の大幅な遅延と追加費用が発生していたでしょう。

法的な観点から見た試掘調査の必要性

建設業法や廃棄物処理法などの関連法令では、工事における安全確保と適切な廃棄物処理が義務付けられています。地中埋設物の存在を事前に把握することは、これらの法令を遵守するためにも必要不可欠です。

また、近年では環境保護の観点からも、土壌汚染や不法投棄された廃棄物の適切な処理が求められています。試掘調査により、これらのリスクを事前に把握し、適切な対処法を計画することができます。

地中から発見される「業界あるある」埋設物の実態

旧建物の基礎や構造物の残存

解体工事で最も頻繁に遭遇するのが、過去の建物の基礎部分が地中に残されているケースです。特に古い住宅地では、建て替えの際に基礎の一部が撤去されずに残されていることがよくあります。

ある現場では、現在の住宅の隣に以前倉庫があったという情報がありました。倉庫自体は解体されていましたが、試掘調査により、コンクリート製の厚い基礎が地下2メートルまで続いていることが判明しました。

このような構造物は非常に硬く、通常の掘削作業では除去できません。専用の破砕機械を使用する必要があり、作業時間も通常の倍以上かかります。事前に分かっていれば適切な機械を手配し、近隣への騒音対策も十分に行えます。

ライフライン設備の残存とその危険性

上下水道管、ガス管、電気ケーブルなどのライフライン設備が、使用停止後も地中に残されているケースも多々あります。特に危険なのは、図面に記載されていない古い設備です。

実際にあった事例をご紹介します。築50年の工場解体において、図面では確認できない古い高圧電気ケーブルが地中に埋設されていました。幸い試掘調査で発見できたため、電力会社と連携して安全に撤去作業を行いました。

もしこのケーブルを知らずに重機で損傷していたら、感電事故や大規模停電を引き起こす可能性がありました。周辺地域への影響も考えると、その損害は計り知れません。

産業廃棄物や不法投棄物の発見

残念ながら、過去に不適切に埋められた廃棄物が発見されることも少なくありません。建設残材、アスベスト含有材料、化学物質など、特別な処理が必要な廃棄物が出てくることがあります。

とある住宅地の解体現場では、庭の一角から大量の建設廃材が発見されました。所有者の方も全く知らない状況で、前々所有者が庭の造成時に建材を埋めてしまったと推測されます。

これらの廃棄物は、種類に応じて適切な分別と処理が必要です。特にアスベスト含有材料の場合は、専門業者による特殊な処理が必要となり、通常の廃棄物処理費用の数倍のコストがかかります。

試掘調査が解決する具体的な問題

工事費用の透明性確保

試掘調査を行う最大のメリットは、工事費用の透明性を確保できることです。地中埋設物の有無が分からない状態では、正確な見積もりを出すことができません。

「最初の見積もりは100万円だったのに、工事が始まったら追加で50万円請求された」というトラブルは、業界でよく耳にします。これは決して業者が意図的に費用を隠しているわけではなく、事前調査の不足が原因です。

当社では、試掘調査の結果を踏まえた詳細な見積もりを提示します。追加費用が発生する可能性がある場合は、その条件も含めて事前に説明いたします。この透明性こそが、お客様に安心してご依頼いただける理由の一つです。

工期遅延リスクの最小化

解体工事において工期の遅延は、お客様の計画全体に大きな影響を与えます。新築工事の着工が遅れ、引っ越し予定が狂い、場合によっては仮住まい費用が追加で発生することもあります。

試掘調査により埋設物を事前に把握できれば、それらの撤去作業も含めた現実的なスケジュールを組むことができます。「思っていたより早く終わった」ということはあっても、「予定より大幅に遅れた」という事態は避けられます。

実際に、試掘調査により大型の浄化槽の存在が判明した現場では、専用機械の手配と作業員の追加配置を事前に行い、当初予定通りの工期で完了することができました。

近隣住民との良好な関係維持

解体工事では、近隣住民への配慮が非常に重要です。特に騒音や振動に関しては、事前の説明と適切な対策が求められます。

試掘調査により固い埋設物の存在が分かった場合、その撤去作業では通常以上の騒音が発生します。しかし、事前に分かっていれば、近隣住民への説明を行い、作業時間の調整や防音対策を講じることができます。

「急に大きな音が出始めた」「説明と違う」といったクレームを避けることで、工事全体をスムーズに進行できます。これは、地域との良好な関係を大切にする当社の方針でもあります。

当社の試掘調査システムと安全管理体制

最新技術を活用した効率的な調査

当社では、従来の人力による試掘に加え、地中レーダーや電磁波探査などの最新技術も活用しています。これにより、より精密で効率的な調査が可能になりました。

地中レーダーは、電波を地中に送信し、その反射波を解析することで埋設物の位置や大きさを特定する技術です。非破壊検査のため、調査による土地への影響を最小限に抑えられます。

ただし、技術的な限界もあります。地質や埋設物の材質によっては検出が困難な場合もあるため、物理的な試掘と組み合わせることで、より確実な調査を実施しています。

優良工事等表彰に裏打ちされた品質管理

当社が優良工事等表彰を受賞していることは、試掘調査を含むすべての工程において、高い品質基準を維持している証拠です。この表彰は、技術力、安全管理、環境配慮などの総合的な評価に基づいて授与されます。

試掘調査においても、作業員の安全確保、周辺環境への配慮、正確な記録の作成など、厳格な基準に従って実施しています。調査結果はすべて写真付きの報告書にまとめ、お客様に詳しく説明いたします。

法令遵守と環境保護への取り組み

発見された埋設物の処理では、関連法令の遵守が絶対条件です。建設廃棄物、産業廃棄物、有害物質など、それぞれの種類に応じた適切な処理ルートを確保しています。

特にアスベスト含有材料や土壌汚染が発見された場合は、専門機関と連携して対処します。これらの作業には特別な資格と設備が必要であり、当社では必要な許可と資格を取得した専門スタッフが対応いたします。

環境保護の観点からは、可能な限りリユースやリサイクルを心がけています。例えば、発見されたコンクリート塊は破砕して路盤材として再利用し、金属類は適切にリサイクルしています。

まとめ:安心安全な解体工事のために

試掘調査は、解体工事を成功させるための重要な第一歩です。地中に潜む見えない埋設物を事前に把握することで、工事費用の透明性確保、工期遅延の防止、安全事故の回避など、多くのメリットが得られます。

当社では、「依頼主様にはご安心を、次使われる方には気持ちよさをお届けします」という理念のもと、きっちりとした準備を心がけています。試掘調査もその重要な一環として、丁寧に実施いたします。

解体工事に関するご相談は無料で承っております。試掘調査の必要性や具体的な手順について、お気軽にお問い合わせください。優良工事等表彰を受賞した実績と豊富な経験を活かし、お客様に最適なソリューションをご提案いたします。

私たちは、単なる建物の撤去ではなく、次の創造へとつなぐための基盤づくりを使命として取り組んでいます。想いを残し、次世代につなぐ解体工事を、ぜひ当社にお任せください。

解体工事は人生の大きな節目の一つです。その重要な工程を、確実で安心できる形でサポートさせていただきます。

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