まちをつなぐ解体工事のお話し
解体工事を依頼されたお客様から「工事中に現場を見に行ってもいいですか?」というご質問をよくいただきます。
長年住み慣れた建物が取り壊される様子は、やはり気になるものです。同時に、本当にしっかりと工事が進んでいるのか、近隣に迷惑をかけていないかなど、心配になることも多いでしょう。
私たち株式会社名古屋ナカテックは、お客様に安心していただくことを最も大切にしています。そのため、現場見学についても積極的にサポートしており、適切な準備と安全対策のもとで見学していただくことが可能です。
この記事では、解体工事中の現場見学について、安全上の注意点やメリット、見学が難しい場合の代替案まで詳しくご説明します。
解体現場は重機が動き、建材が飛散する危険な場所です。しかし、お客様の不安を解消し、工事への信頼を深めていただくため、ナカテックでは適切な準備を行った上での現場見学を歓迎しています。
ただし、見学には必ず事前の調整が必要です。これは単なる手続きではなく、お客様の安全を確保するための重要なプロセスです。
見学をご希望の場合は、まず担当者にご連絡ください。作業計画に影響がない日時を選び、現場の状況を確認した上で見学日程を決定します。
先日、築40年の住宅解体工事では、お客様ご夫婦が2回にわたって現場見学をされました。
1回目は解体開始から3日目で、建物の上部構造が取り壊された状態をご覧いただきました。「思っていたより丁寧に作業していただいて安心しました」とのお言葉をいただけました。
2回目は基礎解体の段階で、地中から出てきた古い配管や埋設物の処理状況を確認されました。「こんなものが埋まっていたなんて驚きです。きちんと撤去してもらえてよかった」と喜んでいただけました。
このように、工事の進捗に応じて複数回見学していただくことで、お客様の安心感は格段に高まります。
見学当日は、まず現場事務所で安全装備を着用していただきます。ヘルメット、安全靴、作業用手袋などをお渡しし、現場責任者が安全上の注意点を詳しく説明します。
その後、指定された見学ルートに従って現場内を案内します。危険区域には立ち入らず、安全が確保された場所からの見学となります。
見学中は現場責任者が常に同行し、作業内容や進捗状況について詳しくご説明します。ご質問があれば遠慮なくお聞きください。
解体現場には様々な危険が潜んでいます。まず最も注意すべきは落下物です。建物を取り壊す際には、予期せぬタイミングで建材の破片や粉塵が飛散することがあります。
また、重機との接触も深刻なリスクです。ショベルカーやブレーカーなどの重機は死角が多く、オペレーターからは周囲が見えにくい場合があります。
地盤の不安定さも見逃せません。基礎を解体した後の地面は、見た目以上に不安定になっている可能性があります。
現場見学時には、以下の安全装備の着用を必須としています。
ヘルメットは頭部を落下物から守る最も重要な装備です。軽量で通気性の良いものを用意していますので、女性の方でも負担なく着用していただけます。
安全靴は足元の安全を確保します。釘や鋭利な破片から足を守るだけでなく、不安定な足場での転倒防止にも効果的です。
作業用手袋は手の保護に加え、手すりなどを握る際のグリップ力向上にも役立ちます。
さらに、肌の露出を避けるため、長袖・長ズボンでの来場をお願いしています。夏場でも安全性を優先し、薄手の長袖シャツなどをご着用ください。
安全確保のため、見学できるエリアには明確な制限があります。重機の稼働範囲や建物の解体作業が行われている直近エリアには、絶対に立ち入ることはできません。
指定された見学ルート以外は歩行禁止です。このルートは毎日の朝礼で安全確認を行い、その日の作業内容に応じて設定しています。
養生シートや仮囲いの外側も立ち入り禁止区域です。これらの設備は近隣への配慮だけでなく、見学者の安全確保のためにも設置されています。
現場見学の最大のメリットは、実際の施工品質を直接確認できることです。
まず注目していただきたいのが養生の状態です。騒音や粉塵の飛散を防ぐための養生シートが、隙間なく設置されているかを確認してください。しっかりとした養生は、近隣への配慮と同時に、施工会社の技術力と意識の高さを示しています。
現場の整理整頓状況も重要なポイントです。廃材が適切に分別され、整然と積まれているか、作業車両が整列して駐車されているかなど、細部への配慮が見て取れます。
実際に見学されたお客様からは「テレビで見る建設現場とは全然違って、とてもきれいに管理されていて驚きました」というご感想をよくいただきます。
見学を通じて、契約時にお約束した工程通りに作業が進んでいるかも確認できます。
例えば、建物本体の解体前に行う試掘調査の状況を見学していただければ、地中埋設物の有無や土壌の状態を直接確認できます。この段階で将来的な問題を発見し、適切に処理することで、次の建築計画がスムーズに進みます。
外構解体の進捗状況も見学のポイントです。建物だけでなく、駐車場のアスファルトやコンクリートブロック塀なども含めて、総合的な解体工事が計画通り進んでいるかを確認していただけます。
ナカテックでは環境に配慮したリサイクル・リユース活動に力を入れています。現場見学時には、この取り組みの実践状況もご覧いただけます。
解体で発生した木材、金属、コンクリートなどが適切に分別されているか、リユース可能な建具や設備が丁寧に取り扱われているかなど、環境への配慮が現場レベルで実行されていることを確認できます。
ある見学では、古い住宅から出てきた立派な欄間を、次の建築で活用できるよう大切に保管している様子をご覧いただきました。「捨てるだけでなく、再利用まで考えてくれるなんて」と、お客様に大変喜んでいただけました。
お仕事の都合やご体調の関係で現場見学が難しい場合も、ナカテックではお客様の安心を確保するための代替サービスを提供しています。
最も基本的なサービスが定期的な進捗報告です。週次または工程ごとに、現場責任者が写真付きの詳細な報告書を作成し、メールや郵送でお届けします。
この報告書には、その日の作業内容、進捗状況、安全管理の実施状況、近隣からの反応などが含まれます。まるで現場にいるような臨場感で、工事の進行を把握していただけます。
最近では、スマートフォンやタブレットを活用したリアルタイム情報提供も行っています。
現場に設置したWebカメラの映像を、お客様専用のページで確認していただけるサービスです。プライバシーに配慮し、パスワード管理を徹底した安全なシステムを構築しています。
また、重要な作業段階では動画撮影を行い、後日編集した映像をお客様にお渡ししています。解体前の記録映像から完了時までの一連の流れを、ご自宅でじっくりとご覧いただけます。
工事期間中に生じる様々な疑問や不安について、専門スタッフが個別にご相談をお受けしています。
「近所の方から工事について質問されたが、どう答えればよいか」「予定より工期が延びているようだが大丈夫か」など、小さなことでもお気軽にご相談ください。
これまでの経験豊富なスタッフが、お客様の立場に立って丁寧にご説明します。必要に応じて、現場責任者と直接お話しいただく機会も設けています。
ナカテックが最も大切にしているのは、お客様とのコミュニケーションです。現場見学はその重要な機会の一つですが、それ以外にも様々な場面でお客様との対話を心がけています。
工事開始前の詳細な説明はもちろん、工事期間中も定期的にお客様のご意見やご要望をお聞きしています。何か気になることがあれば、遠慮なくお声をかけてください。
ナカテックは「2025年度優良工事等表彰」を受賞しており、国からも認められた高い施工品質と安全管理体制を誇ります。
この表彰は、単に工事が完了したということではなく、施工技術、安全管理、近隣配慮、環境対策など、総合的な評価に基づいて授与されるものです。
現場見学の際にも、この表彰に恥じない高品質な施工をご確認いただけるよう、全スタッフが日々努力しています。
お客様からのフィードバックを基に、ナカテックでは継続的な改善活動を行っています。
見学時にいただいたご意見やご提案は、社内で共有し、今後の施工品質向上に活かしています。また、安全対策についても、常に最新の知識と技術を導入し、より安全な現場環境の構築に努めています。
「お客様の声」を大切にし、それを具体的な改善につなげることで、より良いサービスの提供を目指しています。
解体工事中の現場見学は、適切な準備と安全対策を行えば十分に可能です。お客様の安心と工事への信頼を深めていただくため、ナカテックでは積極的に見学をサポートしています。
見学時には必ず安全装備を着用し、現場責任者の指示に従っていただくことが大切です。危険区域への立ち入りは禁止されていますが、安全な場所から十分に施工状況を確認していただけます。
見学が困難な場合でも、定期的な進捗報告やデジタル技術を活用した情報提供など、様々な代替サービスをご用意しています。
何より重要なのは、お客様とのコミュニケーションです。どんな小さなことでも遠慮なくご相談いただき、安心して工事をお任せいただける関係を築いていきたいと考えています。
解体工事は新しい建築への第一歩です。その大切なプロセスを、お客様と一緒に安全かつ丁寧に進めてまいります。現場見学やその他のご質問については、お気軽に名古屋ナカテックまでお問い合わせください。
©Nagoya nakatec Co., Ltd.