解体工事、建築・土木工事業 │ 名古屋ナカテック

解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

解体現場からリユースできるもの、できないものの具体例

はじめに:解体工事から生まれる「資源」という可能性

解体工事と聞くと、多くの方は「建物を壊して廃材が出る」というイメージをお持ちかもしれません。しかし私たち名古屋ナカテックでは、解体現場から出る資材を単なる「ゴミ」ではなく「未来へつなぐ資源」として捉えています。

2025年8月11日より、当社では解体で出た不用品を無料で再利用へ提供する取り組みを本格的に開始しました。この取り組みは、依頼主様に最大の安心をお届けしながら、次に土地や資源を使う方々へ気持ちよさを提供するという、当社の理念を体現したものです。

解体現場から出る資材の取り扱いは、大きく三つに分類されます。

一つ目は「リユース」です。これはほぼ手を加えずに、そのままの形で次の利用者の手に渡るものを指します。二つ目は「リサイクル」で、破砕や精錬などの工程を経て新しい素材として生まれ変わるものです。そして三つ目は「処分」です。安全性や汚染の観点から、リユースもリサイクルも難しく、専門的な処理が必要なものを指します。

本記事では、総合解体工事請負一式の専門業者として30年以上の実績を持つ当社の視点から、解体現場でリユースできるもの、そしてリサイクルや処分が必要となるものの具体的な境界線と判断基準を詳しく解説します。

リユースできるものの具体例と当社の選定基準

リユース品を見極める三つの基準

当社がリユース品を選定する際に重視しているのは、状態の良さ、安全性、そして市場価値の三つです。

状態の良さとは、ひび割れや腐食がなく、クリーニングによって元の機能や美観が回復できるかどうかを指します。例えば、木製の建具に小さな傷があったとしても、それが構造的な問題でなければリユース対象として考えることができます。

安全性については、アスベストなどの有害物質に汚染されていないか、構造的な危険がないかを慎重に確認します。これは依頼主様だけでなく、次に使用される方の安全を守るためにも欠かせない確認作業です。

そして分離の容易性も重要です。建物や外構から、他の素材を付けずにきれいに取り外せるかどうかが、リユースの可否を左右します。当社では丁寧な施工によって、価値ある資材を破損させることなく取り外す技術を持っています。

建物内部でリユースできる具体的な品目

建物内部から出るリユース可能な品目として、まずアンティーク調の木製建具が挙げられます。ドアや窓枠などは、現代では再現が難しいデザインのものも多く、古民家カフェや店舗の内装材として高い需要があります。

ある現場では、昭和初期に建てられた住宅の解体時に、見事な欄間付きの建具を発見しました。依頼主様のご了承を得て、これをリユース品として提供したところ、地元の工務店様が古民家再生プロジェクトで活用されることになりました。

無垢材の床材や梁材もリユース価値の高い資材です。特に古い建物に使われている太い梁材は、天然の木材ならではの質感と耐久性があり、新築やリフォームで構造材や見せ梁として再利用されるケースが増えています。

設備関係では、状態の良い衛生陶器や機能する空調設備、ステンレス製の厨房設備やシンクなどがリユース対象となります。これらの設備は新品で購入すると高額なため、中古市場でも需要が高く、機能が担保されていればそのまま再利用が可能です。

照明器具やスイッチ類も、デザイン性の高いものや希少なものであれば、リユース品として十分な価値があります。特にレトロなデザインの照明器具は、インテリアとして人気があります。

外構・造園資材のリユース事例

当社は「建物だけじゃない、外構の解体工事もナカテックがしっかり対応」をモットーとしており、敷地全体からリユース資源を選定しています。

天然の庭石は、その代表格です。庭石は廃棄処分費用が非常に高額になるため、次の造園やガーデニングに利用することで、依頼主様のコスト削減にもつながります。ある解体現場では、立派な景石が複数あり、これを造園業者様へ無料で提供したことで、新しい庭園づくりに活用されました。

装飾的な門扉やフェンスの一部、レンガやタイル、玉砂利なども、状態が良ければリユースの対象となります。特にアンティークレンガや装飾タイルは、現代では製造されていないデザインも多く、リノベーション市場で重宝されています。

外構資材のリユースは、当社の外構専門の解体技術によって、丁寧に撤去することで実現しています。雑な撤去作業では、貴重な資材も破損してしまい、結局は廃棄処分となってしまうのです。

リサイクルが原則となる資材の具体例

リユースが難しい建材の特徴

リユースが難しい資材は、建設リサイクル法などの法令に基づいて厳密に分別され、再資源化されます。これらの分別と適正処理の徹底は、当社の誠実な仕事の証であり、2025年度優良工事等表彰を受賞した実績にもつながっています。

複合素材は、リユースが困難な代表例です。例えば木と接着剤、プラスチックと金属などが一体化しているものは、分離が非常に難しく、リユースしようとしても次の利用時に分解できなくなってしまいます。こうした素材は、適切に分別した上でリサイクルのプロセスに回されます。

塗装や防水材が深く染み込んでいる木材やコンクリートも、汚染が激しいためリユースには適しません。表面だけでなく内部まで化学物質が浸透している場合、次の利用者の健康リスクにもつながる可能性があるため、当社では慎重に判断しています。

石膏ボード、瓦、断熱材などは、脆く破損しやすい素材です。これらは解体作業中に粉々になりやすいため、素材ごとに分別し、破砕後に再資源化されます。特に石膏ボードは、現場で大量に発生する建材であり、専用のリサイクルルートで処理されています。

構造別のリサイクル資材

RC造の解体現場では、大量のコンクリートがらが発生します。このコンクリートがらは、路盤材などに再資源化されますが、リサイクル品質を保つためには、内部に埋め込まれている鉄筋を完全に分離する必要があります。

当社では、この分離作業を徹底的に行っています。鉄筋が混ざったままのコンクリートがらは、リサイクル品質が低下し、再利用の用途が限られてしまうからです。この丁寧な分別作業こそが、国に認められた当社の技術力の証です。

S造の解体で発生する鉄骨は、リサイクル率が非常に高い資材です。鉄骨は構造物から切断・分離された後、専門ルートで回収され、再び鉄鋼材料として製鉄所で溶かされます。金属資源は何度でも再生可能な貴重な資源であり、適切に分別することで高いリサイクル率を実現できます。

木造の解体現場から出る木くずは、燃料やパーティクルボードなどの原料として再資源化されます。当社では、現場での丁寧な施工により、木くずを他の素材と混ぜないよう厳密に分別しています。混合廃棄物になってしまうと、リサイクルのコストが上がり、最悪の場合は処分せざるを得なくなるためです。

処分が必要となる資材とそのリスク

見えない埋設物という問題

解体後の土地を気持ちよく次の方へ引き継ぐためには、地中に潜む不用品、いわゆる見えない埋設物の撤去が不可欠です。これは当社が特に力を入れている部分でもあります。

地中に残された配管や基礎は、試掘調査によって特定します。古い塩ビ管や、以前の建物の基礎コンクリートが撤去されずに残されているケースは決して珍しくありません。これらを放置すると、次の建築時に大きなトラブルとなります。

ある現場では、試掘調査を行った結果、地中1.5メートルのところに古い浄化槽が埋まっていることが判明しました。これは地表からは全く見えず、依頼主様もご存知なかったものでした。当社では、こうした埋設物を掘り起こし、種類に応じて分別処分します。

地中の埋設物は、そのままリユースやリサイクルされることは稀です。長年土中にあったことで劣化が進んでおり、また汚染の可能性もあるため、ほとんどが専門の処分ルートで適切に処理されます。

有害物質の専門的な処理

環境汚染や健康被害のリスクがある有害物質は、リユースもリサイクルも厳しく制限され、特定の方法で処理しなければなりません。

アスベスト、つまり石綿は、古い建物では建材の一部に含まれている場合があります。アスベストは吸い込むと深刻な健康被害を引き起こすため、特定有害産業廃棄物として、厳重な飛散防止措置の下で撤去・隔離されます。

当社では、解体前の事前調査でアスベストの有無を必ず確認します。もしアスベストが発見された場合は、専門の資格を持った作業員が、法令で定められた手順に従って作業を行います。撤去したアスベスト廃材は、二重に梱包し、専用の処分場へ埋め立てられます。

PCB使用機器も注意が必要な有害物質です。古いトランスや蛍光灯の安定器などに含まれるPCBは、特別管理産業廃棄物として、専門業者による処理が義務付けられています。これらは一般の産業廃棄物と混ぜることは法律で禁止されており、厳格な管理が求められます。

当社は、こうした高リスクな不用品についても、法令を厳守し、正確な分別と処理を遂行することをお約束します。これは依頼主様の法的リスクを回避することにもつながる、重要な業務です。

依頼主様にお願いしたいこと

事前の情報提供の重要性

解体現場からリユース品を最大限に引き出すためには、当社の技術だけでなく、依頼主様のご協力も重要です。

建物に残したい想いや、特定の内装材や設備に関する情報を事前に教えていただけると、当社の担当者はリユース対象となる不用品を見つけやすくなります。例えば「祖父が大切にしていた欄間」「自分で選んだ照明器具」など、具体的なエピソードがあると、より丁寧な取り扱いが可能になります。

外構についても同様です。「庭石は祖父が造園業者と一緒に選んだもので思い入れがある」「この門扉は職人さんに特注したものだ」といった情報をいただければ、当社としても優先的にリユース候補として検討します。

ある依頼主様からは「母が大切にしていた庭の飛び石を、どこかで使ってもらえないか」というご相談をいただきました。その飛び石は味わい深い自然石で、当社のリユース品として提供したところ、地域の公園整備プロジェクトで活用されることになりました。依頼主様には写真付きでご報告し、大変お喜びいただけました。

早期相談がリユース成功のカギ

リユース活動は、丁寧な施工に基づいています。依頼のタイミングが遅れ、工期が切迫すると、丁寧な選別作業や、破損を防ぐための慎重な解体作業を行う時間が削られてしまいます。

解体工事を早期に無料相談いただくことで、当社はリユース計画を含めたきっちりとした準備を行うことができます。現場の下見の段階で、リユース可能な品目をリストアップし、取り外しの手順や保管方法を検討する時間が確保できるのです。

実際の現場では、解体開始前に依頼主様と一緒に建物を回り、リユース希望の品目を確認する時間を設けています。この事前確認があることで、作業中の破損を防ぎ、リユース成功率が大幅に向上します。

急な解体工事の場合、どうしても「とにかく壊す」という作業になりがちで、リユースできる資材も廃材として扱わざるを得なくなります。時間的余裕があれば、例えば建具を一枚ずつ丁寧に取り外し、クリーニングして保管するといった作業が可能になるのです。

当社のリユース・リサイクルへの取り組み

リユース一覧の活用

当社では、解体現場で発見したリユース可能な品目を「リユース一覧」として公開しています。これにより、必要とされる方や業者様とマッチングする仕組みを作っています。

リユース一覧には、品目の写真、サイズ、状態、引き取り可能時期などの情報を掲載しています。興味を持たれた方は、当社にお問い合わせいただければ、無料で提供させていただきます。

このリユース一覧は、単に在庫を減らすための仕組みではありません。依頼主様の想いが込められた資材を、次の世代へつないでいくという、当社の理念を実現するための大切なツールなのです。

環境への貢献と社会的責任

当社のリユース・リサイクル活動は、環境への貢献という側面も持っています。廃棄物を減らし、資源を有効活用することは、持続可能な社会づくりに欠かせません。

建設業界全体で、年間約8000万トンもの建設廃棄物が発生していると言われています。この膨大な量の廃棄物を少しでも減らし、資源として循環させることが、私たち解体業者の社会的責任だと考えています。

また、リユース活動は地域経済の活性化にもつながります。地元の工務店様、造園業者様、リフォーム業者様などが、当社のリユース品を活用することで、コストを抑えながら質の高い仕事ができるようになります。

想いを次世代へつなぐという理念

当社が大切にしているのは「想いを残し、次世代につなぐ」という理念です。解体される建物には、そこで暮らした人々の歴史や思い出が詰まっています。

建物そのものを残すことはできなくても、その一部を次の場所で活かすことで、想いをつないでいくことができます。これが、当社のリユース活動の根底にある考え方です。

ある依頼主様からは「祖父が建てた家を解体するのは辛いけれど、その一部が別の場所で使われると思うと、少し救われる気持ちになる」というお言葉をいただきました。こうした声が、当社の活動の原動力となっています。

まとめ:安心と気持ちよさをお届けするために

解体現場からリユースできるもの、できないものの境界線は、素材の性質だけでなく、業者の専門性、法令遵守の姿勢、そして環境への倫理観によって決定されます。

当社は、総合解体工事請負一式の専門業者として、建物だけでなく外構も含めた敷地全体から、丁寧な施工と試掘調査の技術により、リユース可能な不用品と処分が必要なリスクの高い埋設物を明確に分離する能力を持っています。

また、2025年度優良工事等表彰を受賞した実績に基づき、リユース対象外の廃材についても、法令を厳守した適正な分別・処理を保証します。これにより、依頼主様には最大の安心をお届けできます。

そして「想いを残し、次世代につなぐ」という理念のもと、リユース一覧を通じて資源を社会へ還元し、次に土地や資源を使う方々へ気持ちよさをお届けしています。

当社では、きっちりとした準備と誠実な仕事を通じて、解体工事のすべての段階でお客様に寄り添います。解体工事にまつわる相談は無料で受け付けておりますので、リユースや分別に関する疑問点、あるいは解体工事全般についてのご質問がありましたら、ぜひお気軽にご相談ください。

私たちは、ただ建物を壊すのではなく、そこにあった価値を次へつなぎ、新しい未来を作るお手伝いをしたいと考えています。それが、名古屋ナカテックの解体工事です。

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