解体工事、建築・土木工事業 │ 名古屋ナカテック

解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

【業界あるある】解体工事の現場で驚かれる「地中の埋設物」とは?費用・リスク・対策をプロが解説

解体工事の現場では、地中から予想外の埋設物が見つかり、費用や工期が変わることが「業界あるある」として頻繁に起こります。だからこそ、名古屋ナカテックでは事前の試掘調査で「見えないリスク」を洗い出し、お客様にとって安心・安全な解体工事を実現することを何より重視しています。

解体工事は、単に建物を壊すだけの作業ではなく、その土地の過去を整理し、次の世代へ安全な状態で引き渡すための重要なプロセスです。ところが実際の現場では、「図面にない浄化槽が出てきた」「駐車場の下から巨大なコンクリート塊が出てきた」というような”想定外”が起こり、お客様を驚かせてしまう場面が少なくありません。

名古屋ナカテックは、こうした「業界あるある」の裏側と、その対策としての試掘調査・安全管理・透明な見積もりの進め方を、これまでの豊富な事例を交えてお伝えします。

試掘調査とは?なぜ解体工事の現場で重要視されるのか

試掘調査とは、解体工事や造成工事の前に敷地の一部を掘り、地中にどのような埋設物や地盤改良の痕跡があるかを事前に確認する調査です。名古屋ナカテックでは、図面に載っていない浄化槽・古い配管・ブロック塀の大きな基礎など、将来の工事に影響する要素を早い段階で把握するために、この試掘調査を重視しています。

実務上の最大の課題は、「建築図面と実際の地中状況が一致しない」ことです。建物は何十年もの間に増改築や外構工事を繰り返しており、そのたびに古い構造物が一部だけ撤去されたり、コストを抑える目的で埋め戻されたりしてきました。特に昭和期の工事では、不要になった浄化槽や基礎をそのまま埋めてしまうケースが珍しくありませんでした。

例えば、ある住宅地の解体では、図面上は何もない場所から大型の浄化槽が見つかり、お客様自身も存在を知らなかったという事例がありました。別の現場では、駐車場の下に深さ2メートル以上のコンクリート塊が連続して埋まっており、後から新築工事を行う際の大きな障害となり得る状態でした。こうした埋設物を工事中に初めて発見すると、費用・工期の両面で大きな影響が生じますが、試掘調査をしておけば、事前に想定しながら計画を立てることができます。

名古屋ナカテックでは、単に「掘ってみる」だけではなく、建物の履歴や土地の利用状況を読み解きながら、リスクが高いポイントを優先的に調査するのが特徴です。これにより、必要以上の掘削でコストを増やすことなく、埋設物の有無や規模を効率的に把握できる体制を整えています。

解体現場で「驚かれる」地中埋設物とは?具体的な業界あるある

解体工事の現場では、お客様も担当者も思わず「こんなものまで埋まっていたのか」と驚いてしまう埋設物が数多くあります。中でも多いのが、浄化槽・井戸・古い基礎・境界部分のブロック塀の過剰な基礎・使われていない配管類などです。

大型浄化槽・貯水槽

下水道整備前の住宅には必ずと言っていいほど浄化槽があり、使用をやめたあとも中身だけ抜かれ、本体がそのまま埋められていることが多くあります。長さ3メートル以上、深さ2メートル以上の規模のものも珍しくなく、さらに新旧2基が並んで埋まっているケースもあり、その場合は撤去費用も約2倍かかります。

古い井戸・水回り設備

宅地の一角から、50年以上前に使われていた井戸が見つかった事例もあります。近隣住民の記憶から「昔ここに井戸があった」と分かることもあり、放置すれば地盤の不安定さや安全性の問題につながります。

駐車場や門扉の古い基礎

駐車場の下を試掘したところ、門扉の基礎が地中にそのまま埋められていたケースがあります。地上部分だけ撤去して埋め戻されているため見た目には分からず、もし新築工事の際に残っていれば基礎工事の妨げになります。

ブロック塀・境界部分の大型フーチング

地上から見ると高さ1.5メートルほどの一般的なブロック塀でも、地下には幅1メートル以上・深さ1メートル以上の巨大な基礎が逆T字型で連続していることがあります。ある現場では、基礎が想定の3倍近い規模で埋まっており、完全撤去には時間と費用を余分に要しましたが、試掘調査のおかげで事前に説明しながら工事を進めることができました。

使われていない配管・オイルタンク

水道・ガス・電気・電話などの配管は、時代とともに引き直される一方で、古い配管が撤去されず残されていることも多くあります。古い灯油タンクや地下埋設型のオイルタンクは、腐食が進むと土壌汚染のリスクとなるため、解体時に見逃さず適切に処理する必要があります。

こうした「業界あるある」は、土地の過去の使われ方によってもパターンが変わります。工場跡地では機械室やボイラー基礎、住宅地では浄化槽や井戸、低地では排水設備や擁壁の痕跡など、地域特性と歴史が地中にそのまま残っているのです。

初心者にも分かる試掘調査の流れとステップ

解体工事が初めてのお客様からは、「試掘調査といっても、具体的にどんなことをするのかイメージしにくい」という声を多くいただきます。名古屋ナカテックでは、初めての方にも分かりやすいように、事前調査から報告までの流れを丁寧にご説明しています。

大まかな進め方は次のようなステップです。

1. 図面・資料の確認

建築図面・過去の工事資料・土地利用履歴などを確認し、どのような設備や外構が存在した可能性があるかを整理します。

2. ヒアリングと周辺情報の収集

お客様やご近所の方に、「昔ここに井戸があった」「塀が高かった時期がある」など、図面にない情報を伺います。

3. リスクポイントの絞り込み

境界・駐車場・玄関周辺・庭だった場所など、埋設物が潜んでいる可能性が高い場所を優先的に調査ポイントとして設定します。

4. 小型重機などによる試掘

小型の重機や手作業を組み合わせ、1〜2メートル程度の深さまで慎重に掘削しながら埋設物の有無を確認します。

5. 埋設物の種類・規模の確認

何が、どこに、どの程度の大きさで存在しているのかを現場で確認し、必要に応じて追加の試掘で全体像を把握します。

6. 安全確保と近隣配慮

掘った部分には養生を行い、転落防止や騒音・振動対策を徹底しながら作業します。

7. 結果報告と見積もり調整

写真や図面を用いて埋設物の状況を分かりやすく説明し、撤去方法や費用・工期への影響を具体的にご案内します。

この一連の流れを通じて、「あとから追加で請求されないか心配」「予算内で収まるか不安」といったお客様の疑問を、数字と工事内容の両面から解消できるよう努めています。実際に試掘調査を行った現場では、工事が途中で止まってしまうような大きなトラブルを大幅に減らすことができています。

試掘調査を行うメリットは?費用対効果と安心感

「試掘調査をすると、その分お金が余計にかかるのでは?」というご質問もよくあります。しかし、工事が始まってから想定外の埋設物が見つかり、重機や職人を止めざるを得なくなった場合の損失と比べると、試掘調査の費用は”リスク回避の投資”として非常に有効です。

主なメリットとしては、次のような点が挙げられます。

見積もりの精度が高くなる

埋設物の有無や規模を把握したうえで見積もりを作成することで、追加費用の発生を最小限に抑えられます。

工期のブレが少なくなる

途中で工事を中断して対応策を検討する時間を減らし、予定通りのスケジュールで解体から次の工事へつなげやすくなります。

次の工事への引き継ぎがスムーズ

新築を担当する工務店や建設会社から、「地盤がきれいに整っていて、すぐに着工できた」という評価をいただくケースもあります。

土地の資産価値を高められる

不明な埋設物を残したまま売却するよりも、状況を把握・整理したうえで次の所有者に引き継ぐことで、安心して取引できる状態になります。

名古屋ナカテックの実際の現場では、試掘調査で見つかった大型浄化槽を解体・撤去した結果、後に土地を購入した建築会社から「すぐ新築工事に入れた」と感謝の声をいただいた事例がありました。このように、解体を依頼したお客様だけでなく、その先に続く事業者や次の世代の利用者にとってもメリットが広がっていくのが、試掘調査の大きな価値だと考えています。

ナカテックが現場で大切にしている安全管理と近隣配慮

地中埋設物への対応と同じくらい重要なのが、安全管理と近隣への配慮です。解体工事や試掘調査では、重機の稼働・掘削作業・資材の搬出入などを通じて、どうしても騒音や振動、粉じんが発生します。

名古屋ナカテックでは、2025年度優良工事等表彰を受けるなど、安全性と品質で高い評価をいただいています。その背景には、次のような取り組みがあります。

養生と仮囲いの徹底

掘削部分や解体部位の周囲をしっかりと養生し、土砂の崩落や資材の飛散を防ぎます。

通学路・人通りへの配慮

通学路に面した現場では、子どもたちの登下校時間帯を避けて重機作業を行うなど、時間帯を調整してリスクを下げます。

近隣への事前挨拶と丁寧な説明

工事前に近隣へのご挨拶を行い、工期や作業時間、想定される騒音・振動などについて事前にご説明します。

作業員への安全教育

掘削時の安全確保、重機周りでの声かけ、立ち入り禁止エリアの管理など、現場での基本動作を徹底しています。

こうした取り組みは、「想いを次世代に受け継ぐ解体工事」という同社のポリシーを現場で具体化したものです。解体工事は短期間で終わる仕事ではなく、その後の土地活用や周辺の暮らしに長く影響を残す仕事だからこそ、一つ一つの現場で丁寧な対応を重ねています。

お客様との信頼関係を支える「透明な説明」と「見える化」

解体工事の費用に関する不安の多くは、「なぜその金額になるのかが分かりにくい」という点にあります。特に、試掘調査で埋設物が見つかり、追加費用が必要になった場合には、説明の仕方次第でお客様の安心感が大きく変わります。

名古屋ナカテックでは、次のような工夫で「見える化」を進めています。

写真・図面による状況説明

どこに何が埋まっていて、どの程度の規模なのかを写真や図で示しながら、専門用語を使わずに解説します。

作業内容ごとの費用内訳

掘削・搬出・破砕・処分など、作業の種類ごとに費用を分け、どの作業にどれだけコストがかかるのかを明確にします。

複数案がある場合の比較

完全撤去・部分撤去・現状のまま利用する場合など、選択肢がある場合には、それぞれのメリットとデメリットを分かりやすく比較し、お客様にとって最適な判断をしていただけるようサポートします。

実際の現場では、「予想外の埋設物が見つかったが、対応が早く、説明も分かりやすかった」「追加費用の根拠が明確で安心できた」といった評価をいただいています。解体工事は一度きりの大きな決断になることが多いため、不安を残したまま進めるのではなく、納得感を持って進められるようなコミュニケーションが重要だと考えています。

環境配慮とリユースの取り組み:埋設物のその後も見据えた解体

地中から掘り出されたコンクリート塊や金属類、古い設備などは、適切な処理を行わなければ環境への負荷や将来のトラブルにつながります。名古屋ナカテックでは、「解体で出た不用品を無料で再利用へ」という取り組みを掲げ、可能な限りリサイクルやリユースにつなげる工夫を行っています。

具体的には、次のような対応を行っています。

コンクリート塊の再生骨材化

解体で発生したコンクリートを破砕し、再生骨材として道路や造成工事などで再利用できる形に処理します。

金属類のリサイクル

鉄筋・配管・金属製の設備などは、分別のうえでリサイクル業者に引き渡し、新たな製品の原料として生まれ変わらせます。

土壌汚染リスクへの対応

古いオイルタンクなどが見つかった場合は、土壌汚染の可能性を考慮し、必要に応じて調査や適切な処理を行います。

これらの取り組みは、単に「廃棄物を処分する」だけでなく、地域社会や環境への責任を果たすための仕組みとして位置づけています。解体工事をきっかけに、土地だけでなく資源の循環も次の世代につないでいくことが、同社の目指す未来像の一つです。

よくある質問(FAQ)

Q1. 解体工事の前に試掘調査は必ず必要ですか?

解体工事の規模や土地の履歴によって必要度は変わりますが、地中に埋設物がある可能性が高い場合には、試掘調査を強くおすすめしています。特に、築年数が長い建物や増改築を繰り返してきた住宅、工場跡地などでは、浄化槽や古い基礎が残っているケースが多く、事前に把握しておくことで工期・費用のブレを大幅に減らすことができます。

Q2. 試掘調査をしないと、どんなトラブルが起こりやすいですか?

工事中に図面にない浄化槽や巨大なコンクリート塊が見つかると、作業を一時中断して対応方法を検討する必要があり、その間も重機や人件費が発生します。結果として、追加費用の発生や工期の延長につながり、お客様の計画全体に影響が出る可能性があります。

Q3. 埋設物の撤去費用はどのくらいかかりますか?

浄化槽や基礎の大きさ・数量・材質、撤去方法によって費用は大きく異なります。名古屋ナカテックでは、試掘調査の結果をもとに、作業内容ごとの費用を分けてお見積もりし、複数の選択肢がある場合はそれぞれのメリット・デメリットを比較しながらご説明しています。

Q4. 井戸や鳥居など、昔からの”祀られているもの”が出た場合はどうなりますか?

井戸などの歴史的・信仰的な意味を持つものが見つかった場合には、地域の慣習やお客様のご意向を尊重しながら、お祓いなどの手順を踏んで撤去・埋め戻しを行います。単に物理的に撤去するのではなく、「見えないものにも敬意を払う」という姿勢で対応しています。

Q5. 解体工事のあとに新築を予定していますが、どのタイミングで相談すべきですか?

新築計画がある場合は、設計や地盤調査の前段階からご相談いただくのがおすすめです。試掘調査の結果を設計者や施工会社と共有することで、基礎の計画や地盤改良の内容をスムーズに決定しやすくなります。

Q6. 近隣への説明や挨拶もお願いできますか?

名古屋ナカテックでは、工事前の近隣挨拶や工期・作業内容のご説明も一貫して対応しています。養生や作業時間の調整などと合わせて、近隣トラブルを未然に防ぐためのコミュニケーションを大切にしています。

Q7. 空き家の解体を検討中ですが、相談だけでも大丈夫ですか?

空き家や老朽化した建物など、解体工事にまつわるご相談は無料で受け付けています。試掘調査の必要性や概算の費用感なども含め、お客様の状況に合わせてご案内いたします。

この記事のポイント

1. 地中の埋設物は「業界あるある」であり、予防のための試掘調査が解体工事の成功を左右する

解体工事では図面にない浄化槽・基礎・配管などの埋設物が見つかることが多く、費用や工期に大きく影響するため、事前の試掘調査が重要になります。

2. 安全管理と近隣配慮、そして分かりやすい説明が、お客様の安心と納得につながる

名古屋ナカテックは、試掘調査・安全管理・近隣配慮・透明な説明を通じて、「見えないリスク」を見える化し、次の世代へ安心して引き継げる土地づくりを支えています。

3. 解体は終わりではなく、新しい創造の始まりである

埋設物の撤去後もリサイクルやリユースに取り組み、環境配慮と資産価値の向上を両立させる解体工事を実現しています。解体工事は、土地を整え次世代へつなぐ重要なプロセスです。

まとめ

解体工事の現場で起こる「業界あるある」は、決して特殊な出来事ではなく、多くの土地で起こり得る普遍的なリスクです。名古屋ナカテックは、試掘調査による事前把握、安全で丁寧な施工、透明性の高い説明と環境配慮を通じて、お客様の不安を安心へと変える解体工事を目指しています。

土地に眠る過去の痕跡を丁寧に読み解き、未来への確かな一歩を支える――それが、私たちの考える解体工事の在り方です。

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