解体工事、建築・土木工事業 │ 名古屋ナカテック

解体工事お役立ちコラム

まちをつなぐ解体工事のお話し

解体で出た不用品を活かす。費用削減につながるサステナブルな解体とは

解体工事と聞くと、建物を壊して廃棄物として処分するだけのイメージを持つ方も多いかもしれません。しかし、わたしたち名古屋ナカテックが実践している解体工事は、そうした従来の概念とは大きく異なります。解体工事は、決して終わりを意味するのではなく、新しいものを生み出すための第一歩であり、環境と経済の両面で価値を生み出す創造的なプロセスなのです。

わたしたちにとって、「丁寧な施工で、未来をつくる」という言葉は単なるスローガンではなく、日々の業務の中で実践する理念です。その実践の一つが、2025年8月に発表した「リユース・リサイクル開始のお知らせ」になります。解体現場から出た不用品を無料で再利用へつなげるこの取り組みは、単なる環境貢献ではありません。依頼主様の費用削減に直結する、未来志向の解体アプローチであり、同時に社会全体への貢献でもあるのです。

本コラムでは、このサステナブルな解体がなぜ費用削減につながるのか、そして私たちがこの取り組みを実現するうえで大切にしていることについて、具体的にご説明します。解体工事を検討されている皆様にとって、新しい視点を提供できればと思っています。

解体工事における廃棄物処理コストの現実と課題

まず、通常の解体工事にかかる費用構成について、ご説明させてください。一般的な解体工事では、総費用の大きな部分を占めるのが産業廃棄物の処分費用です。建物から出てくる木材、コンクリート、金属、ガラス、そして建具類などの廃棄物は、種類ごとに分別して適切に処理する必要があります。これは法律で定められた義務であり、決して回避することはできません。

建物一棟の解体から出る廃棄物の量は、想像以上に多いものです。例えば、築30年の一般住宅を解体すると、軽く数トン規模の廃棄物が発生します。これらを全て産業廃棄物として処理するには、分別、運搬、処分(埋立処分や焼却)のそれぞれの段階でコストが発生してしまいます。廃棄物の種類によっては、処分単価が高く設定されているものもあり、大型の建築物であれば処分費だけで数百万円になることもめずらしくありません。

ここで見逃されやすい重要なポイントがあります。実は、廃棄物として処分されているもののなかには、まだまだ使える状態の品々が含まれていることが少なくないのです。例えば、状態の良いシステムキッチン、現役で動作するエアコン、デザイン性の高い建具類、きれいなレンガやタイル、使用期間が短い照明器具などです。これらが廃棄物ルートに乗せられることは、依頼主様にとって二重の損失となってしまいます。なぜなら、その品物の処分費を支払うだけでなく、本来持っていた資源としての価値を失ってしまうからです。

「もったいないと思ったことはありませんか」とお客様からお聞きすることがあります。実は、わたしたちも全く同じように感じていました。そこから始まった問題意識が、高まる環境問題への関心と合わせて、今回のリユース・リサイクル事業の立ち上げへとつながったのです。わたしたちは、単に利益を追求するのではなく、社会的な課題を解決する事業体として在りたいと考えています。

リユース活動で実現できる具体的な費用削減メカニズム

では、リユース活動を通じて、具体的にどのような費用削減が実現されるのでしょうか。わたしたちの取り組みを、詳しくご説明します。

処分費用の削減効果と仕組み

リユース・リサイクルを実施することで、廃棄物として処理する量が劇的に減少します。産業廃棄物の処分には、種類別の専門的な施設が必要であり、処分単価は市場で決まっています。例えば、建設廃材は1トンあたり数千円から数万円の処分費がかかります。リユース可能な品目をこの処理ルートから外すことで、処分費用を直接削減できるのです。

ただし、品目によって削減できる金額は異なります。重く処分費が高い建築廃材では数万円から数十万円単位、高額なシステムキッチンやバスユニットでは数十万円単位の削減が見込める場合もあります。特に築年数の浅い物件では、リユース対象品が多くなるため、削減効果がより顕著になる傾向があります。わたしたちが無料相談を提供しているのは、こうした実際の削減可能性を、事前にお伝えするためなのです。

専門的な分別と資源価値の最大化

ここからが、わたしたちの専門性が真価を発揮する場面です。リユースを成功させるには、「どの品物がリユース可能か」を確実に見極める力が不可欠です。単に状態が良いだけではなく、次の使い手が本当に望んでいる条件を備えているかを判断する必要があります。これは経験と知識がなければできない、高度な判断なのです。

例えば、システムキッチンの場合、サイズ、デザイン、動作状態、さらには年式や機能性まで、細かく評価します。古いアパートのリフォームに適しているのか、DIY愛好家向けなのか、あるいは中古住宅の付帯価値向上に役立つのか、さらには飲食店の厨房改装に使用できるのか。こうした角度から検討を加えて初めて、適切な活用先が決まるのです。

わたしたちの職人は、これまで数多くの解体現場で培った経験から、各品物の価値を正確に判断しています。単に「使えるか使えないか」ではなく、「誰が、どのような場面で、どの程度の価値を感じるのか」という視点を持って評価しているのです。丁寧に取り外し、破損させずに搬出する高度な技術も同時に必要です。丁寧さが不足していれば、リユース可能な品物も破損してしまい、価値を失ってしまいます。このプロセス全体が、資源としての価値を維持し、本来の処分費用の削減に直結する専門的な仕事なのです。

リユース対象品目と活用事例から見える可能性

わたしたちのリユース対象は、非常に多岐にわたっています。ここで、実際の活用事例をいくつかご紹介することで、どのような品目がどのように生まれ変わるのかをイメージしていただきたいと思います。

住宅設備・建具類の活躍事例

状態の良いシステムキッチンやバスユニットは、古いアパートのリフォーム案件で重宝されます。築年数の古い物件でも、キッチンやバスが新しくなるだけで入居希望者の評価は大きく変わるのです。昨今の賃貸物件市場では、設備の充実が入居率に直結するため、オーナー様からの需要は非常に高いのです。こうした設備は、ただ廃棄されるのではなく、新たな住まいで住人の日常生活を支える存在になるのです。

建具類、特にドアや窓枠、デザイン性の高い建具は、カフェやレストラン、小売店の内装材として採用されることがあります。個性的なデザインを持つ建具は、新しい店舗の雰囲気づくりに大きな役割を果たすのです。実際、わたしたちが取り扱ったアンティーク風のドアが、新しくオープンしたカフェの玄関として採用された事例もあります。このように、元の建物の歴史とデザインが新しい空間に受け継がれることで、独特の価値が生まれるのです。

照明器具やエアコン、その他の設備機器など、故障なく機能する品々は、新しい生活を始める方への提供を通じて、初期投資の負担を軽減するお手伝いもできます。特に若い世代が新居に引っ越す際は、家具や家電の費用がかさみます。こうした品々は、環境への配慮と同時に、社会的な相互扶助の意味も持つようになるのです。それは単なる物の流通ではなく、思いやりの循環なのです。

外構・構造材のセカンドライフ

わたしたちが大切にしているのは、建物だけではなく、その敷地全体の価値です。「建物だけじゃない、外構の解体工事もナカテックがしっかり対応する」という方針のもと、庭石や景観材についても丁寧に扱っています。

庭石や景観材は、造園業者へ引き継がれ、新しい庭園や公園、公共スペースの景観整備に活用されます。自然素材は、年を重ねるほどに味わい深くなるものが多く、新しく採掘される石よりも独特の美しさを備えていることもあります。特に、昭和時代の庭園から出た石材は、現代的な建築との組み合わせでも新鮮な印象を与えることができます。

古民家や築年数の経った建物から出る良質な古材は、特に高く評価されます。昔の建築材は、現代の一般的な木材よりも強度が高く、年月を経た風合いは独特の価値があるのです。こうした古材は、レストランの内装やカウンター材、さらには家具材として活用され、高い付加価値で流通することも少なくありません。わたしたちが丁寧に取り外した古材が、新しい店舗の象徴的な要素になっている事例も複数あります。

レンガやタイルは、破損していない限り、ガーデニングやDIY、建築の内装アクセントとして利用されます。昔のレンガには現代製のものにはない風合いがあり、愛好家から一定の需要があるのです。さらに、破損したレンガであっても、粉砕してアスファルト舗装の材料として活用されるなど、あらゆる形でのリサイクルを実現しています。

わたしたちの実績が信頼の証

わたしたちが、こうしたサステナブルな解体に真摯に取り組んでいることは、外部からの評価によっても証明されています。2025年度、わたしたちは「優良工事等表彰」を受賞いたしました。

この受賞は、単に工事の品質が高いというだけではなく、法令遵守、環境配慮、安全管理、そして社会への責任といった複数の観点から、行政側に認められたことを意味します。リユース・リサイクルを含めた全業務が、最高基準で遂行されていることの公的な証左です。わたしたちの誠実な仕事が、国にも認められたということなのです。

わたしたちが大切にしているのは、これまで住まわれた方、その土地の近隣の皆様、そして次の世代の方々への配慮です。不用品の搬出作業は、通学路のすぐそばでも安全に実施できるよう、常に細心の注意を払っています。車両の出入りのタイミング、時間帯の選定、近隣への事前通知、作業中の安全管理といった、細かい配慮が積み重なることで、地域社会との調和が生まれるのです。こうした丁寧な対応姿勢が、依頼主様の信頼につながり、地域社会との良好な関係を構築しているのです。

見えないリスクに対応する専門的な知見

解体工事には、目に見えない課題もあります。その代表が「埋設物」の問題です。地中に埋まっているかもしれない旧い配管、電線、あるいは廃棄物について、事前に調査する必要があります。これを「試掘調査」と呼びます。

試掘調査では、地中に何が埋まっているかを事前に把握し、環境汚染のリスクを評価します。万が一、廃棄物の中に環境汚染物質が混在していたら、リユース資源に悪影響を及ぼしてしまいます。わたしたちは、このような見えないリスクを排除するために、試掘調査を丁寧に実施しています。地中深くのリスクを事前に把握することで、リユース資源がクリーンな状態であることを確保するのです。

この専門的な知見と対応体制こそが、依頼主様と次の利用者の双方に安心をお届けするための基盤となるのです。環境への責任を果たすことは、わたしたちの使命であり、決して手を抜くことはできません。

無料相談で最適な解体プランをご提案

解体工事をご検討されている方へ、わたしたちからのご提案があります。空き家の活用、不動産投資、建て替え、あるいは既存施設の解体など、どのようなご相談でも、わたしたちは無料でお応えしております。

初期段階からわたしたちの専門家が対応することで、リユース対象品の有無、費用削減の見込みなどについて、事前に正確な情報をお伝えすることができます。これにより、依頼主様は安心して解体プロジェクトに進むことができるのです。また、具体的な工事日程、近隣への影響、安全管理の方法についても、詳しくご説明させていただきます。

わたしたちはブログやコラムを通じて、解体工事に関する知識や注意点についても定期的に発信しています。業界特有の課題やあるあるな事例についても、初心者の皆様にもわかりやすくご説明してまいります。「解体工事を行う上で知っておくと良いこと」「気をつけるべきこと」といった実践的な情報も、随時更新しています。

まとめ~新しい創造のはじまりへ

解体工事は、決して終わりではなく、新しい創造のはじまりです。わたしたち名古屋ナカテックが推進するリユース・リサイクル活動は、この理念を具体的に実現するための取り組みです。

費用削減に貢献しながら、環境への責任を果たす。次の世代へ価値を引き継ぐ。依頼主様と社会全体に「気持ちよさ」をお届けする。これらを同時に実現するのが、わたしたちの「丁寧な施工で、未来をつくる」という行動指針です。

解体工事をご検討の際は、ぜひわたしたちにお気軽にご相談ください。専門知識を持つスタッフが、皆様の課題に真摯に向き合い、最適なサステナブルな解体プランをご提案させていただきます。無料相談は、いつでも皆様からのご連絡をお待ちしています。わたしたちと一緒に、皆様の土地から新しい価値を引き出してみませんか。環境も、経済も、心も満たされる解体工事の実現へ、わたしたちが全力でサポートいたします。

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