まちをつなぐ解体工事のお話し
解体工事を依頼されたお客様から、よくこんなご質問をいただきます。
「工事中に現場を見に行ってもいいですか?」
長年住み慣れた建物が取り壊されていく様子を見守りたい。工事が予定通り進んでいるか確認したい。近隣の方々にご迷惑をかけていないか心配。そんな思いは、施主様として当然のことだと私たちは考えています。
株式会社名古屋ナカテックでは、「依頼主様にはご安心を、次使われる方には気持ちよさをお届けします」というポリシーのもと、可能な限り透明性の高い現場運営を心がけています。
この記事では、解体工事中の現場見学について、私たちの考え方と実際の対応、そして見学される際の注意点を詳しくご説明します。
多くの解体業者では、安全上の理由から現場への立ち入りを一切禁止しているケースが少なくありません。確かに解体現場は危険な場所です。しかし、だからといって完全にシャットアウトしてしまうのは、お客様との信頼関係を築く上で最善の方法とは言えないと私たちは考えています。
ナカテックでは、適切な安全管理のもとであれば、施主様に現場をご覧いただくことは可能だと考えています。なぜなら、それこそが「ご安心」をお届けするための最も確実な方法だからです。
私たちの現場管理の質は、公的な評価によって裏付けられています。2025年9月5日、ナカテックは「2025年度優良工事等表彰」を受賞しました。これは、私たちの誠実な仕事が国にも認められたという証です。
この表彰は、安全管理、環境対策、近隣への配慮が極めて高い水準にあることを示しています。毎日の朝礼では必ずKY活動(危険予知活動)を実施し、「今日も事故ゼロで終わらせる」という意識を全スタッフが共有しています。
こうした徹底した安全管理体制があるからこそ、私たちは条件付きではありますが、施主様の現場立ち入りを前向きに検討できるのです。
先日、築40年の木造住宅の解体工事を担当した際のことです。施主様は「祖父が建てた家なので、最後の姿を見届けたい」とおっしゃいました。
私たちは安全装備を準備し、作業の合間の時間を設定して、現場をご案内しました。施主様は実際の養生の様子や、丁寧に分別されている解体材を見て、「写真で見るより安心しました。近隣の方への配慮も行き届いていて、本当にお願いして良かった」と涙を流されました。
このような経験を通じて、私たちは改めて現場見学の価値を実感しています。
解体現場への立ち入りは、必ず事前に現場責任者との調整が必要です。突然の訪問は、作業スケジュールを乱すだけでなく、安全確保の観点からも大変危険です。
まず、見学を希望される日時をご連絡ください。私たちの方で、その日の作業内容を確認し、立ち入りが可能かどうかを判断します。
例えば、大型重機で建物を破砕している最中や、高所での鉄骨切断作業を行っている時間帯は、どうしても見学をお断りせざるを得ません。一方で、養生作業の準備段階や、解体材の搬出作業の合間などは、比較的立ち入りやすいタイミングと言えます。
現場の状況は日々変化しますので、柔軟な日程調整にご協力いただければ幸いです。
現場に立ち入られる際は、私たちスタッフと同じ安全装備を着用していただきます。これは交渉の余地がない、絶対的なルールです。
具体的には、ヘルメット、安全靴は必須です。場合によっては、蛍光色の安全ベストや安全帯の着用をお願いすることもあります。
「ちょっと見るだけだから」という気持ちはわかりますが、解体現場では予期せぬ事態が起こり得ます。高所からの落下物、足元の釘、不安定な瓦礫など、危険はあらゆる場所に潜んでいます。
実際に、ある現場で見学中のお客様の近くに、風で飛ばされた小さな木片が落ちてきたことがありました。ヘルメットを着用していたため怪我はありませんでしたが、もし着用していなければ大怪我につながっていたかもしれません。
私たちは毎日、安全装備を身につけて作業しています。お客様の安全を守るためにも、同じ装備の着用をお願いしています。
現場には、どうしても立ち入ることができないエリアが存在します。これらは「立ち入り禁止エリア」として明確に表示されていますので、必ず守ってください。
まず、重機の作業半径内です。たとえ小型の重機であっても、動作範囲内は絶対に立ち入り禁止です。重機のオペレーターは作業に集中していますが、死角は必ず存在します。
次に、構造物の直下や、解体途中で不安定になっている部分の周辺です。特にRC造(鉄筋コンクリート造)の解体では、破砕されたコンクリート片が突然崩れ落ちることがあります。私たちプロの目から見ても危険と判断した場所には、絶対に近づかないでください。
また、足元が不安定な場所も多数あります。瓦礫や資材の破片が散乱しているため、転倒のリスクが常にあります。現場スタッフが案内する、整理整頓されたルート以外は歩かないようお願いします。
見学中は、作業しているスタッフの邪魔にならないよう、ご配慮をお願いします。
私たちのスタッフは、毎朝の安全ミーティングで確認した作業計画に基づき、高い集中力で作業に臨んでいます。作業中に話しかけられると、その集中が途切れ、思わぬ事故につながる可能性があります。
もし質問がある場合は、作業が一時中断している休憩時間や、スタッフから声をかけられたタイミングでお願いします。現場責任者が同行していれば、その方を通じて質問していただくのが最も安全です。
現場見学の最大のメリットは、実際の作業状況を自分の目で確認できることです。
特に、近隣への配慮がどのように行われているかは、写真だけでは伝わりにくい部分です。防音シートや防塵ネットがどれほど丁寧に設置されているか、隣接する建物や植栽に対する個別の養生がどこまで徹底されているか、実際に見ていただくことで安心していただけます。
ナカテックでは、解体工事を始める前に、近隣へのご挨拶を必ず行っています。そして、現場周辺には騒音や粉塵を最小限に抑えるための養生をきっちりと準備しています。
ある現場では、隣家の洗濯物干し場に粉塵が飛ばないよう、通常よりも高い位置まで防塵ネットを張りました。また、隣家の庭にある大切な植木には、個別に養生シートをかけて保護しました。こうした細やかな配慮は、実際に見ていただくことで初めて伝わるものです。
ナカテックでは、2025年8月11日からリユース・リサイクルの取り組みを本格的に開始しています。
解体工事で発生する廃材は、ただのゴミではありません。木材、金属、コンクリート、それぞれが貴重な資源です。私たちは現場で丁寧に分別を行い、可能な限りリサイクルに回しています。
現場を見学していただければ、解体材がどのように分別されているか、どのような配慮のもとでリサイクルが進められているかを確認できます。これは、「未来ある解体」を目指す私たちの姿勢の証明でもあります。
以前、ある施主様が見学に来られた際、「こんなに細かく分別しているんですね。解体工事って、ただ壊すだけじゃないんですね」と驚かれました。私たちは、解体工事を単なる「破壊」ではなく、「次の創造のための準備」だと考えています。
解体工事の進捗は、日々変化していきます。特に、狭小地での作業や、鉄筋コンクリート造の解体など、難易度の高い工事では、予定通りに進まないこともあります。
現場を見学していただくことで、今どの段階まで作業が進んでいるのか、なぜこの作業に時間がかかっているのかを、現場責任者から直接説明を受けることができます。
書面での報告だけでは伝わりにくい現場の実情を理解していただくことで、不安や疑問を解消できます。また、何か懸念点があれば、その場で相談することも可能です。
現場見学は、私たちナカテックのスタッフと、施主様との距離を縮める貴重な機会でもあります。
私たちは「人と人の繋がりを大切にする」というポリシーを掲げています。これまで住まわれた方、その近隣の方々、そして次に土地を使われる方、すべての人との繋がりを大切にしたいと考えています。
現場で直接お話しすることで、私たちがどのような思いで工事に取り組んでいるか、どれだけ丁寧な施工を心がけているかを感じていただけると思います。
実際に、現場見学を通じて私たちのスタッフと打ち解け、工事完了後も年賀状のやり取りを続けているお客様もいらっしゃいます。そうした関係性こそが、私たちの誇りです。
現場を見学される前に、解体工事に関する基本的な知識を持っておくと、より有意義な見学になります。
ナカテックでは、ホームページで「解体工事お役立ちコラム」を公開しています。これらのコラムには、解体工事の流れ、近隣への挨拶の方法、構造別の解体方法の違いなど、様々な情報が掲載されています。
例えば、木造住宅とRC造の解体では、作業方法も工期も大きく異なります。事前にこうした知識を持っておくことで、「なぜこの作業にこれだけの時間がかかるのか」「なぜこのような養生が必要なのか」といった疑問が解消され、現場での説明もスムーズに理解できます。
現場見学のご希望や、解体工事に関する不安がある場合は、まず無料相談をご利用ください。
ナカテックでは、空き家など解体工事にまつわる相談を無料で受け付けています。お客様の個別の状況に応じて、最適な見学方法や安全上の注意点について、専門家が丁寧にアドバイスいたします。
特に、狭小地や近隣との距離が近い現場では、安全上の制約が厳しくなることがあります。事前に相談していただくことで、どのタイミングなら見学が可能か、どのような準備が必要かを具体的にご提案できます。
また、解体工事全般に関する疑問や不安についても、お気軽にご相談ください。「こんなこと聞いてもいいのかな」と思われることでも、遠慮なくお尋ねください。私たちは、お客様の不安を一つひとつ丁寧に解消することが、「ご安心」をお届けする第一歩だと考えています。
どうしても現場に足を運べない、あるいは安全上の理由で見学が難しい場合もあります。そのような場合でも、ご安心ください。
ナカテックでは、工事の進捗を写真や動画で定期的に報告することも可能です。特に重要な工程では、詳細な写真を撮影し、説明を添えてお送りしています。
最近では、スマートフォンで簡単に高画質の写真や動画が撮影できるため、現場の様子をかなり詳しくお伝えできます。養生の状況、分別の様子、解体の進捗など、お客様が気になる点を重点的に撮影いたします。
遠方にお住まいの施主様や、お忙しくて現場に来られない方のために、オンラインでの報告や相談も承っています。
ビデオ通話を使えば、現場の様子をリアルタイムでご覧いただくことも可能です。現場責任者が現場を歩きながら、カメラで状況を映して説明することで、実際に来ていただくのに近い形で進捗を確認していただけます。
時代の変化に合わせて、私たちもコミュニケーションの方法を柔軟に変えています。お客様のご都合に合わせて、最適な方法をご提案いたします。
解体工事中の現場見学は、適切な安全管理のもとであれば可能です。ナカテックは、施主様の「ご安心」を何よりも大切にしており、そのために透明性の高い現場運営を心がけています。
ただし、解体現場は危険な場所であることも事実です。見学を希望される場合は、必ず事前に現場責任者と調整し、安全装備の着用や立ち入り禁止エリアの厳守など、私たちが定めるルールを守っていただく必要があります。
現場を実際に見ていただくことで、私たちの「丁寧な施工」への姿勢や、近隣への配慮、環境への取り組みを実感していただけます。また、直接コミュニケーションを取ることで、不安や疑問をその場で解消できます。
ナカテックは、2025年度優良工事等表彰を受賞した実績を持つ、信頼できる解体業者です。私たちは毎日、事故ゼロを目指して安全確認を徹底し、きっちりとした準備のもとで工事を進めています。
「想いを残し、次世代につなぐ」という私たちのポリシーのもと、これからも未来ある解体工事を実践してまいります。解体後の土地が、次に使われる方にとって気持ちの良いものになるよう、最後の最後まで丁寧に仕上げます。
現場見学に関するご質問や、解体工事のご相談は、無料で承っております。お気軽にお問い合わせください。私たちは、お客様の新しい創造の始まりを、透明性と安全性をもって全力でサポートいたします。
©Nagoya nakatec Co., Ltd.