まちをつなぐ解体工事のお話し
解体工事と聞くと、多くの方は「建物を壊すだけ」と思われるかもしれません。しかし実際には、解体工事は単なる取り壊し作業ではありません。その土地の歴史を整理し、貴重な資源を次の世代へとつなぎ、新しい創造のための土台を築く、社会的責任を伴う重要なプロセスなのです。
私たち株式会社名古屋ナカテックは、「新しい創造のはじまり。丁寧な施工で、未来をつくる」という理念のもと、総合解体工事請負一式を専門としています。その中でも特に重視しているのが、廃材の適正な分別と法令遵守です。
なぜこれほどまでに分別と法令遵守にこだわるのか。それは、お客様を将来的な法的リスクやトラブルから守り、最大限の安心をお届けするためです。同時に、環境保護に貢献し、次に土地を使われる方に気持ちよくお渡しするためでもあります。
本記事では、解体工事における廃材分別の具体的な方法と、法令遵守がなぜ重要なのかについて、わかりやすく解説していきます。私たちナカテックの長年の経験と実績に基づいた、確かな情報をお届けします。
解体工事で発生する廃材は、法律で「産業廃棄物」として厳しく管理されています。ここで重要になるのが「建設工事に係る資材の再資源化等に関する法律」、通称「建設リサイクル法」です。
この法律は、解体で発生するコンクリート、アスファルト、木材などの特定建設資材について、分別解体と再資源化を義務付けています。つまり、「ごちゃ混ぜにして捨てる」ことは法律で禁止されているのです。
廃材の分別が不十分だと、再資源化率が低下し、最終的に埋め立て処分される量が増えてしまいます。これは地球環境への負荷を高めるだけでなく、法令違反として行政指導の対象となります。
ここで注意していただきたいのは、解体業者が不適切な処理を行った場合、業者だけでなく、土地の所有者であるお客様にも責任が及ぶ可能性があるということです。だからこそ、法令を誠実に遵守する業者を選ぶことが、お客様自身の信頼性を守ることにつながるのです。
解体業者が本当に法令を守り、適正な分別処理を行っているかどうかは、お客様から見て判断が難しいものです。そこで一つの基準となるのが、公的な評価や表彰です。
私たちナカテックは、2025年9月5日に「2025年度優良工事等表彰」を受賞しました。この表彰は、私たちの誠実な仕事が国にも認められたことを示す大きな証です。
この受賞は、すべての解体現場において、廃材の分別や法令遵守を含むすべての工程で、最高水準の品質と倫理観をもって作業を遂行していることの証明となります。単なる「安い業者」ではなく、「信頼できる業者」を選ぶことの重要性を、この表彰が物語っています。
私たちナカテックは、解体工事に関する知識を定期的に「解体コラム」として発信しています。これは、お客様に解体工事についての正しい知識を持っていただき、安心して工事を任せていただくためです。
分別や法令に関する知識を共有することで、工事の透明性が高まり、お客様との信頼関係がより強固なものになると考えています。わからないことや不安なことがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。
建物の構造によって、廃材の種類も分別の方法も大きく変わってきます。ここでは、代表的な三つの構造について、具体的な分別方法を解説します。
木造建物の解体では、主に木材、石膏ボード、ガラス、屋根材、内装材などが廃材として発生します。
木材は建設リサイクル法の特定建設資材であり、燃料や再生木材として再資源化されます。柱や梁といった構造材から、床板、壁材まで、丁寧に分別することでリサイクル率が大幅に向上します。
木造建物の特徴は、多種多様な建材が複合的に使われていることです。たとえば、壁一つとっても、木枠、石膏ボード、壁紙、断熱材といった複数の素材が組み合わさっています。これらを手作業で丁寧に分離し、それぞれに適した処理ルートに乗せることが、私たちの専門的な技術の見せどころです。
一見すると時間がかかり非効率に見えるかもしれません。しかし、この丁寧な分別作業こそが、環境保護と法令遵守を実現し、お客様の信頼に応える基盤となっているのです。
鉄骨造の解体では、大量の鉄骨が廃材として発生します。鉄骨は金属として非常にリサイクル価値が高く、適切に分別・回収すれば、新しい鉄製品の原料として再利用されます。
ただし、鉄骨造でも内装や外壁には様々な材料が使われています。外壁材、ALC板、内装ボード類、木材など、これらを鉄骨から丁寧に分離することが分別作業の要となります。
鉄骨造の場合、重機を使った解体が多くなりますが、私たちは重機作業の中でも可能な限り分別を意識した工法を採用しています。たとえば、外壁を剥がす段階で材質ごとに分けながら作業を進めることで、後工程での分別作業を効率化できます。
RC造の解体において最も難しく、専門性が求められるのが、コンクリートと鉄筋の分離です。この分離作業の質が、資源化率を大きく左右します。
コンクリートがらは破砕されて、道路の路盤材などの再生資材としてリサイクルされます。しかし、内部に鉄筋が残っていると、再生資材としての品質が低下してしまいます。
そのため、破砕されたコンクリートがらから、磁力選別機などを用いて鉄筋を完全に分離・回収する必要があります。この分離の徹底こそが、RC造解体における法令遵守と資源化の鍵であり、優良工事の実績を持つ私たちナカテックの技術力が最も発揮される場面です。
実際の現場では、解体と同時進行で分別を行う必要があるため、作業員の熟練度と計画性が試されます。私たちは長年の経験に基づいた最適な作業手順を確立しており、効率と品質の両立を実現しています。
解体工事では、建物本体だけでなく、外構や地中の構造物からも様々な廃材が発生します。これらすべてを一元的に管理し、適正に分別することが、私たちの提供する総合解体サービスの強みです。
「建物だけじゃない。外構の解体工事もナカテックがしっかり対応します」これは私たちが大切にしているメッセージの一つです。
外構解体では、ブロック塀やコンクリート製の塀、庭木や植栽、カーポート、フェンスなど、多様な廃材が発生します。
ブロック塀やコンクリートは、RC造と同様にがれき類として処理されます。庭木や植栽は木くずとして処理され、チップ化されて燃料や堆肥の原料になります。
カーポートは特に注意が必要です。金属製の柱、プラスチック製の屋根材、ボルトやネジといった小さな金具まで、構成する素材ごとに細かく分別する必要があります。一つひとつは小さな作業ですが、この丁寧さが環境保護につながります。
地中に残された埋設物も、解体で発生する重要な廃材の一つです。古い配管、古い基礎、浄化槽など、地面の下には様々なものが埋まっている可能性があります。
これらの埋設物を放置したまま土地を引き渡すと、後々トラブルの原因になります。次に土地を使われる方が建物を建てる際に埋設物が見つかり、追加の撤去費用が発生するケースも少なくありません。
私たちナカテックは、試掘調査を通じて埋設物を事前に把握し、種類に応じて適切に分別・撤去します。金属配管、塩ビ配管、コンクリート製浄化槽、FRP製浄化槽など、それぞれの素材に応じた処理を行います。
この徹底した対応により、次に土地を使われる方に気持ちよく引き継いでいただける、完全にクリーンな状態に土地を仕上げることができるのです。
厳格な分別を現場で実践するには、作業員一人ひとりの意識と、それを支える体制が欠かせません。
私たちナカテックは、「近隣へのご挨拶や、養生などきっちりと準備して、丁寧な施工を心がけます」という姿勢を常に大切にしています。この「丁寧な施工」には、もちろん現場での効率的かつ正確な分別作業も含まれます。
実際に、株式会社HYM様、株式会社イロドリ様、株式会社ワールド様といったお客様から、継続してご依頼をいただいています。これは、私たちの品質の高さと信頼性を裏付ける何よりの証です。
通学路での安全配慮、近隣への配慮、そして廃材の適正な分別。これらすべてが「丁寧な施工」という一つの理念でつながっています。
法令に基づいた適正な分別・処理は、解体業者として当然の責務です。しかし、私たちナカテックはそこからさらに一歩進んだ、未来志向の解体を実践しています。
私たちの活動は、「想いを残し、次世代につなぐ」というポリシーに深く根ざしています。これは、単に建材をリサイクルするだけでなく、まだ使える資源を廃棄物とせず、次の利用へとつなげるという考え方です。
2025年8月11日より、私たちは「リユース・リサイクル開始」の取り組みをスタートさせました。解体で出た不用品のうち、まだ使えるものを無料で再利用へ提供する活動です。
分別作業の際に、再利用可能な建材、設備、外構資材などを丁寧に選別し、「リユース一覧」を通じて必要とされる方にお譲りしています。たとえば、まだ使える照明器具、状態の良い建具、庭石や植木鉢など、捨てるにはもったいないものがたくさんあります。
この取り組みは、資源の循環に貢献するだけでなく、人と人との繋がりを大切にする私たちの姿勢を具体的な形にしたものです。
厳格な分別と積極的なリユースは、最終的な廃棄物量を減らすことに直接つながります。廃棄物が減れば、処分場の負担が軽減され、環境への負荷も最小限に抑えられます。
また、リサイクルされた資源は新しい製品の原料として生まれ変わります。これは、天然資源の採掘を減らすことにもつながり、地球環境全体の保護に貢献します。
法令遵守は最低限の基準です。私たちはそれを超えて、社会に貢献する「未来ある解体」を実現することを目指しています。それが、新しい創造のはじまりを支える私たちの使命だと考えています。
解体工事における廃材の分別と法令遵守について、ここまで詳しくご説明してきました。最後に、なぜ私たちがこれほどまでにこだわるのか、改めてお伝えしたいと思います。
多くのお客様にとって、解体工事は人生で何度も経験するものではありません。だからこそ、不安や疑問がたくさんあるのは当然です。
「本当に法律を守って処理してくれるのか」「後から追加費用を請求されないか」「近隣とのトラブルは起きないか」こうした不安を解消するためには、正しい知識と誠実な対応が不可欠です。
私たちは、お客様に安心していただくために、工事の内容を丁寧にご説明し、疑問にお答えします。また、実際の作業においても、約束したことを確実に実行します。
私たちナカテックの総合解体工事請負一式サービスは、複雑な構造物や外構、地中埋設物に対する正確な分別・撤去計画に基づいています。
木造からRC造まで、あらゆる構造に対応できる技術力、外構や埋設物まで含めた総合的な対応力、そして2025年度優良工事等表彰に裏付けられた法令遵守体制。これらすべてが、お客様の安心につながります。
さらに、「想いを残し、次世代につなぐ」というポリシーに基づくリユース・リサイクルの実践、きっちりとした準備と通学路などでの安全配慮を含む丁寧な施工。これらが一体となって、ナカテックならではの価値を生み出しています。
解体工事に関するご相談は、無料で受け付けております。廃材の分別や法令遵守、環境への配慮についてご不安な点、工事費用やスケジュールに関するご質問、何でもお気軽にお問い合わせください。
価格だけで業者を選ぶのではなく、信頼できる業者を選ぶことが、結果的にお客様の利益につながります。私たちは、誠実な仕事を通じて、お客様の新しい創造のはじまりを力強くサポートします。
解体工事は終わりではなく、新しいはじまりです。その大切な一歩を、私たち名古屋ナカテックと一緒に踏み出しませんか。丁寧な施工で、未来をつくる。それが私たちの約束です。
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