まちをつなぐ解体工事のお話し
名古屋の地価はここ数年プラスで推移しているが、上昇率は鈍化傾向という「強いけれど落ち着きつつある」状態
更地にして売るか、建てて活用するかは、「立地の需要」「税金・維持コスト」「今後の資金計画」の3つで判断するとブレにくい
正直なところ、「売却価格」だけで決めると後悔しやすく、「手取り」と「将来の選択肢(自分か子どもが使う可能性)」まで含めて考えるのが現実的
一言で言うと、名古屋で解体後の土地をどう使うかは、「売却で一気に現金化」か「住宅・賃貸・駐車場などで活用して持ち続けるか」を、立地の需要・税金・資金計画の3つで比較して決めるべきです。
最も重要なのは、更地の方が「売れやすい」場面が多い一方で、解体費の先出しや固定資産税アップなどのコストも伴うため、「売却価格」ではなく「手元に残るお金(手取り)」で判断することです。
失敗しないためには、「ケースによりますが」を前提に、不動産会社と解体業者の両方に相談し、①建物付きのまま売る場合の価格、②更地にした場合の価格、③解体費と税金の増加を一覧にして比べるプロセスを踏むことがポイントです。
まずは、前提となる名古屋の地価の状況から。
不動産会社の地価解説によると、国土交通省の地価公示では名古屋圏の全用途平均地価が前年比+2.8%と4年連続で上昇、住宅地も+2.3%の上昇と「堅調な上昇基調」が続いています。
一方で、「上昇幅は前年より縮小」「勢いは鈍化しつつある」というコメントも付されており、今後はエリアや用途によって差が出てくる局面に入りつつあるといえます。
大和不動産鑑定のレポートでも、2025〜2026年の名古屋市の平均変動率は+3%前後ながら上昇幅が縮小しており、「人気の高い住宅地では堅調だが、全体としては過熱感が落ち着いてきている」と分析されています。
実はこの数字を見たとき、私は「今すぐ売らないと大きく下がる」という状況ではない一方で、「どこでも右肩上がり」というほど楽観できる局面でもない、と感じました。
解体の話が具体的になってきたころ、私の検索履歴はこんな感じになっていました。
「名古屋 更地 売却」「古家付き土地 解体 そのまま」「土地 活用 売る どっち 得」
同じようなキーワードを夜な夜な何度も打ち込み、「更地は売れやすい」「古家付きでも売れる」「税金が6倍になるはウソ」など、真逆の情報が入り混じる画面をスクロールし続ける。
時々タブを閉じては、「結局、何を基準に決めればいいんだろう」と小さく息を吐いていました。
正直なところ、この「決め手がない感じ」がいちばんしんどかったです。
だからこそ、ここからは判断の軸をできるだけシンプルに言語化していきます。
よく耳にするのが「家を壊すと固定資産税が6倍になる」という話です。
しかし、空き家解体と税金の解説記事では、「住宅用地の特例が外れることで、固定資産税は約4.2倍、都市計画税は約2.1倍になるケースが多い」と計算例付きで説明されています。
つまり、
というイメージです。
この数字を見たとき、私は「6倍」という言葉のインパクトに飲まれすぎていた自分に気づきました。
とはいえ、数万円〜十数万円単位で税負担が増えるのは事実なので、「いつまでその土地を持ち続けるか」という時間軸も重要な判断材料になります。
不動産の基礎解説や土地売却の記事をベースに、「売却」の特徴を整理すると次の通りです。
メリット
デメリット
名古屋の土地活用記事でも、「売却は即現金化できる最も単純な方法だが、手取りを冷静に計算することが重要」と書かれています。
土地活用の解説では、活用の選択肢として「自宅を建てる」「賃貸住宅を建てる」「駐車場にする」「事業用に貸す」などが挙げられます。
メリット
デメリット
ある土地活用比較記事では、「売却は一度で終わる取引、土地活用は長期戦」と表現し、それぞれのメリット・デメリットを丁寧に比べるべきだと指摘しています。
古家付き土地を解体するかどうかの解説記事では、判断基準として次の5つが挙げられています。
そして、「更地は売れやすいが、解体費の先出しがある」「現況渡しは資金負担が軽いが、条件整理が重要」「結局は ‘売れやすさ’ より ‘手取り’ で判断すべき」とまとめられています。
正直なところ、この「売れやすさより手取り」という一文を読んだとき、私の中で霧が一枚はがれた感覚がありました。
親族のケースでは、築40年以上の木造住宅を解体して、更地にしてから売却しました。
不動産会社に「古家付きのまま」と「更地」の両方の査定を出してもらったところ、
という結果に。
解体費用と測量・境界確定費用の合計が約180万円だったので、手取りベースでは約70万円のプラスになりました。
目を皿のようにしてエクセルを何度も見直し、「本当にプラスだよね?」と家族で確認し合ったのを覚えています。
不動産会社の担当者は、こんなふうに言っていました。
担当者「実は、このエリアは新築を建てたい人が多いので、更地の方が検討が進みやすいんです。」 私「古家付きだと厳しいですか?」 担当者「住めないレベルの古家だと、 ‘解体前提’ で価格交渉されてしまうことが多いですね。」
「エリアの需要」と「建物の状態」が、手取りにダイレクトに効いてくるのを、目の前で見たケースでした。
別の知人は、名古屋市内の駅徒歩10分圏の土地で、解体後に賃貸併用住宅を建てる選択をしました。
土地の売却価格は3,000万円前後が見込めると言われていましたが、「家賃収入+将来の自宅としての利用」を見込んで、あえて売らずに活用する道を選んだのです。
打ち合わせのとき、不動産投資に詳しい担当者がこう説明していたのが印象的でした。
担当者「正直なところ、 ‘今の一括キャッシュ(売却)’ と ‘20年かけて回収するキャッシュフロー(賃貸)’ のどちらを選ぶかの話です。」 知人「どっちが得なんですか?」 担当者「数字だけなら賃貸の方がトータルは大きいですが、その分リスクと手間も背負うことになります。」
知人は何度もノートに数字を書き出し、賃料・ローン返済・税金をシミュレーションしていました。
完成後しばらくして、「家賃が口座に入るのを見ると、解体前の不安な夜を思い出す」と笑っていたのが印象的でした。
翌朝、「今日は家賃の入金日か」とふと思い出す瞬間が、生活の中の小さな安心につながっていると話していました。
古家付き土地の売却コラムには、「必ずしも解体して更地にした方が得とは限らない」例もいくつか載っています。
例えば、
といったケースでは、現況のまま「古家付き土地」として売却した方が、持ち出しの解体費を抑えつつ、手取りもそこまで変わらない、という結果になることがあります。
実際、「売れやすさ」だけ見れば更地有利でも、「解体費が回収できないなら現況渡しの方が合理的」というケースを、不動産会社の現場ブログでも何度か目にしました。
まず、不動産会社には必ずこうお願いしてください。
古家付き土地の売却記事でも、「1)仲介で売る場合の想定価格(更地/現況の両方)、2)解体費・測量費、3)買取価格を出して ‘手取り’ を比較することで、迷いがほぼ解消する」と書かれています。
名古屋の不動産会社のコラムでも、「立地によっては現況のままでも買い手がつくため、更地の方が ‘売りやすい’ からといって解体一択にはしない方がよい」と注意喚起されています。
次に、解体費・測量費・税金の変化をざっくりリストアップします。
古家のまま売る場合でも、後々のトラブルを避けるために測量や境界確認が必要になるケースが多く、「解体よりも測量・境界で費用が増えることもある」との指摘もあります。
つまり、「解体の有無」だけでなく、「どのみちかかるコスト」も含めて比較することが重要です。
最後に、数字だけでなく、「いつまでにどうしたいか」「誰がどう感じているか」も整理しておきたいところです。
土地活用比較のコラムでも、「売却か活用かは、お金だけでなく ‘家族の価値観’ も大きい」「先祖からの土地なら慎重に検討すべき」と書かれています。
正直なところ、この部分を置き去りにすると、数字上は合理的でも、どこかで引っかかりが残りやすいです。
A1:需要が強いエリアでは更地の方が売れやすく、価格も上がりやすいですが、解体費や測量費を差し引いた「手取り」で見てプラスかどうかを確認する必要があります。
A2:2025〜2026年の公示地価・基準地価では、名古屋市の住宅地は年2〜3%程度の上昇が続いていますが、上昇率は鈍化傾向にあり、「堅調だが過熱ではない」状態です。
A3:住宅用地特例が外れることで固定資産税は約4.2倍、都市計画税は約2.1倍になるケースが多く、「6倍」というのは単純化しすぎた説明だとされています。
A4:建物の状態や立地次第では、古家付きのままでも売却可能です。ただし、建物の状態や契約条件(現況渡し・瑕疵担保の扱いなど)を明確にする必要があります。
A5:名古屋では、自宅建築・賃貸住宅・駐車場・事業用貸地などが代表的で、収益性とリスク、初期投資額のバランスを見ながら選ぶ必要があります。
A6:築古の建物で空き家状態が続いている、固定資産税の負担が重くなってきた、相続が近いor終わった、という条件が揃う場合は、早めに方向性を決める相談をした方が後悔が少ないです。
A7:土地売却が視野にあるなら、不動産会社に「古家付き」と「更地」の両方の価格を出してもらい、そのうえで解体業者に見積もりを依頼する流れが効率的です。
名古屋の地価はここ数年プラス2〜3%台の上昇が続いているものの上昇率は鈍化しており、解体後の土地を売却するか建てて活用するかは、「立地の需要」「解体費・測量費・税金を含んだ手取り」「売却期限と家族の意向」の3つで比べるとブレにくくなります。
「更地の方が売れやすい」というイメージだけで判断せず、不動産会社と解体業者の両方に数字を出してもらい、家族で時間をかけて検討するのがおすすめです。
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