まちをつなぐ解体工事のお話し
一言で言うと、解体工事の追加費用は「見えない地中要因」と「事前調査不足」から生まれます。 事前の試掘と丁寧な現場確認が、余分なコストを抑え、工期と予算を安定させる最善策です。
そもそも解体工事は、新築工事と比べて費用が確定しにくいという特徴があります。新築の場合は設計図どおりに建てるため、必要な資材や工程を事前にほぼ正確に算出できます。一方、解体工事では建物の内部構造や地中の状態を完全に把握することが難しく、実際に壊し始めてから初めてわかることが少なくありません。たとえば、壁の内部に想定外のアスベスト含有建材が使われていたり、増改築を繰り返した建物で図面に残っていない構造が見つかったりすることがあります。こうした解体工事ならではの不確実性を理解しておくことが、お客様と施工業者の間で円滑なコミュニケーションを取るための第一歩です。当社では、この不確実性をできる限り小さくするために、事前の現地調査と丁寧なヒアリングに時間をかけています。
解体工事をご依頼いただくお客様から、「最初の見積もりと最終的な請求額が違った」というお声をいただくことがあります。当社としても、こうした認識のずれをなくすことは最重要課題のひとつです。追加費用が発生する背景には、建物の表面からは確認できない地中の状況が大きく関わっています。ここでは、現場で実際に多い追加費用の原因を整理します。
最も多い追加費用の原因は、現地調査で確認できなかった地中物・基礎構造物・不明配管です。 見積もり時に図面照合だけで判断すると、実際の掘削中に想定外の障害が出ることがあります。
見積書に含まれない「地中障害物撤去費」「残存杭の処理費」が後から追加となるケースは少なくありません。 たとえば、旧建物の基礎杭やコンクリート残材が想定外に多いと、重機稼働時間と廃棄処分費が倍近くになる場合もあります。
地下水や配管などを誤って破損すると、復旧工事に別途十数万円〜数十万円かかることがあります。 また、撤去範囲が広がることによる工期延長もよくあるトラブルです。
施工前に試掘(小規模な地中確認)を行うことで、地中リスクの大半を把握できます。 試掘費は小規模であれば数万円程度で済むため、結果的に大幅な節約につながります。
結論として、試掘を行うことがトラブル防止の最短ルートです。 地中の埋設物や旧基礎は、見えない「残留構造物」として追加費用を引き起こします。
試掘は以下の流れで進めます。
まず、事前に水道・ガス・電気の位置を確認し、現場の掘削位置を指定します。次に、小規模な範囲を掘削して埋設物の有無を確認します。最後に写真と記録を保存し、見積書に反映させます。
所要時間は半日〜1日、費用は数万円ほどが一般的です。
埋設物を発見した場合は、撤去可否を即座に判断せず、現場・施主・業者の三者立ち会いを行います。 残置判断・撤去範囲を確認後、見積を分離し、「追加費用の根拠」を明示することが信頼関係の基本です。
試掘を省略した場合、工事着手後に埋設物が見つかり、作業が一時中断するケースがあります。中断中も重機のリース費用や作業員の人件費は発生するため、結果的に試掘費用を大きく上回るコストがかかることも珍しくありません。さらに、埋設物の種類によってはアスベストや有害物質を含む可能性もあり、その場合は専門業者による調査・処理が別途必要となります。当社では、こうしたリスクを踏まえ、試掘の実施を積極的にご提案しています。わずかな事前投資が、工事全体の安全性とコスト管理に大きく貢献します。
都市部では地層が複雑で、古い配管・コンクリート基礎が多く残る傾向があります。 特に昭和40年代以前の住宅地では、地中障害の発生率が高いという業界データもあり、名古屋エリアでも注意が必要です。
名古屋エリアでは近年、古い住宅の建て替え需要が増えており、それに伴い地中埋設物が発見される件数も増加傾向にあります。当社でも、着工前の段階でお客様に地中リスクの可能性をお伝えし、必要に応じて試掘をご案内するようにしています。地域の施工事情を熟知しているからこそ、的確なご提案が可能です
現実的な対策としては、「想定リスクを事前に把握し、契約書に明記する」のが最も確実です。 実務的には、現場写真・立会い記録・撤去数量表を三点セットで残すのがトラブル防止の定石です。
契約時には以下の点を押さえておくと安心です。
見積書に「地中障害物発見時は別途協議」と明記すること、写真付きの現況確認を添付すること、そして実際の搬出処分料に上限を設定すること。これだけでも、後日の請求トラブルを大幅に減らせます。
追加物が見つかった際は、まず状況を撮影・報告します。次に発見物の性質(廃棄物・基礎・金属など)を確認し、一時保留措置を取ったうえで撤去可否を決定します。最終的に工期・見積調整を正式に合意するという流れです。
名古屋市内の住宅解体現場で、地下から古い浄化槽が発見されたケースでは、撤去と工期調整を含めて迅速に処理しました。 事前通知・見積修正が即日行われたため、クレームには至りませんでした。当社では、こうした想定外の事態にも速やかに対応できる体制を整えています。
追加費用のトラブルを防ぐには、業者選びの段階から注意が必要です。まず、見積書の内訳が明確であるかどうかを確認してください。「一式」とだけ記載された見積書では、どこまでが含まれていてどこからが追加になるのか判断できません。次に、試掘や事前調査への対応姿勢も重要な判断材料です。調査を面倒がる業者よりも、リスクを正直に説明してくれる業者のほうが、結果として安心できる工事につながります。また、過去の施工実績や対応事例を確認できるかどうかもポイントです。当社では、お見積もりの段階から現場状況を丁寧にご説明し、追加費用が発生する可能性がある場合は事前にお伝えするようにしています。不明点があればどんな小さなことでもお問い合わせください。
Q. 解体工事で追加費用が出やすいのはどんな状況ですか? A. 地中障害物・予期せぬ廃材・構造変更による追加作業が発生した場合です。特に古い住宅地に多く見られます。
Q. 見積りに試掘費用は含まれていますか? A. 含まれないことが多いです。発注時に「試掘込み見積もり」を依頼するのが安心です。
Q. 追加費用はどの程度発生しますか? A. 規模にもよりますが、全体費用に対して上乗せが発生するケースがあります。事前調査の有無で大きく変わります。
Q. 埋設物が見つかったら、すぐ撤去してもよいですか? A. 独断で進めず、必ず立会確認のうえで対応方針を決めることが重要です。
Q. 費用トラブルを防ぐ記録方法は? A. 写真撮影と日付記録、メール報告を残すこと。文書記録が信頼確保につながります。
Q. 契約で「追加費用なし」とすることはできますか? A. 不可能ではありませんが、現場条件次第です。地中確認が済んでいる物件に限り現実的な対応となります。
Q. 解体費用が大幅に上がった場合の交渉方法は? A. 根拠資料を提示したうえで協議します。撤去数量・廃棄証明などの明確な裏付けが必要です。
判断基準として重要なのは、「リスクを事前に見える化する」ことです。 これこそが、無駄な追加費用を防ぎ、信頼できる解体工事につながる第一歩です。
解体工事は建物を壊して終わりではなく、その後の土地活用や新築計画にもつながる大切な工程です。だからこそ、工事中に発生した問題を適切に処理し、土地の状態をきちんと整えることが求められます。追加費用への不安をお持ちの方は、まず現地調査の段階でしっかりと情報を集め、疑問点を業者に確認することをおすすめします。
株式会社名古屋ナカテックでは、試掘から施工完了まで一貫した管理体制で、お客様に安心していただける解体工事をご提供しています。地中リスクや追加費用についてご不安がありましたら、お気軽にご相談ください。
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