解体費用の算出は、単なる計算ではありません

解体工事の見積もりを初めて取られる方から、よくこんなご質問をいただきます。

「なぜ同じ建物なのに、業者によって見積もり金額がこんなに違うのですか」

実は、解体工事の費用は「坪単価×面積」という単純な計算式では決まりません。建物の構造や規模はもちろん、立地条件、地中に潜むリスク、そして何より「安全に、法令を守って、近隣に配慮しながら工事を完遂する」ためのコストが複雑に絡み合って算出されるのです。

株式会社名古屋ナカテックは、総合解体工事請負一式を手がける専門業者として、「新しい創造のはじまり。丁寧な施工で、未来をつくる」ことを理念に掲げています。私たちは、すべての解体プロジェクトにおいて、費用の透明性を何よりも大切にしています。

本記事では、解体工事の費用がどのような要素で構成され、どのように算出されるのかを、わかりやすく解説していきます。見積もりを比較される際の判断材料として、ぜひお役立てください。

解体費用を構成する三つの柱

解体工事の総費用は、大きく三つの要素から成り立っています。それぞれの項目が、工事の品質と安全性に直結しているため、内容をしっかり理解することが大切です。

解体本体工事費

これは建物そのものを解体する作業にかかる費用です。重機のオペレーター費用、解体作業員の人件費、使用する機械のレンタル費用などが含まれます。建物の構造や規模によって大きく変動する部分です。

付帯工事費

建物本体以外の撤去作業にかかる費用です。ブロック塀、門扉、フェンス、カーポート、庭木、アスファルト舗装など、敷地内の外構物の撤去費用がこれにあたります。また、地中に埋まっている古い配管や基礎などの撤去費用もここに含まれます。

諸経費

現場の安全管理費、近隣への挨拶や対策費用、行政への届出代行費、廃棄物の運搬・処分費用、保険料、そして会社の管理費や利益などが諸経費です。一見すると見えにくい費用ですが、工事を適正に進めるために欠かせない重要な項目です。

これら三つの要素が適切にバランスよく計上されているかどうかが、信頼できる見積もりかどうかの判断基準となります。

構造によって変わる解体本体工事費

建物の構造は、解体費用を左右する最も大きな要因の一つです。同じ面積でも、木造とコンクリート造では費用が大きく異なります。

木造建築の解体

木造住宅は、比較的短期間で解体できるため、費用は抑えられる傾向にあります。ただし、これは重機が入れる広さの敷地があることが前提です。

名古屋市内のような住宅密集地では、隣家との距離が近く、大型重機が入れないケースも少なくありません。そうした現場では、人の手による解体作業が増えるため、工期が長くなり、人件費が上昇します。また、狭い道路しかない場合は、小型のユンボしか使えず、作業効率が落ちることも費用増加の要因となります。

鉄骨造の解体

鉄骨造は、木造より頑丈な構造のため、解体には油圧カッターなどの専門的な機械が必要です。鉄骨は骨組みが強固なため、切断・分別に手間がかかります。

ただし、鉄骨はリサイクル価値が高い資材です。適切に分別すれば、買い取ってもらえることもあり、その分を費用から差し引くことができる場合もあります。外壁材や内装材を丁寧に分離する作業が求められるため、技術力が問われる構造でもあります。

鉄筋コンクリート造の解体

マンションやビルなどの鉄筋コンクリート造は、解体工事の中で最も費用がかかる構造です。コンクリートを破砕するには、大型の油圧ブレーカーや圧砕機といった特殊な重機が必要となります。

コンクリートと鉄筋を分離する作業は、高度な技術と時間を要します。また、発生するコンクリートがらの量も膨大で、運搬・処分費用もかさみます。工期も木造の数倍かかることが一般的です。

私たちナカテックは、木造から鉄筋コンクリート造まで、すべての構造の解体に対応できる総合解体の専門家です。それぞれの構造に最適な工法を選定し、最も効率的かつ安全な費用をご提案しています。

廃材処理費用が示す業者の信頼性

解体工事で発生する廃材の処理費用は、見積もりの中で見落とされがちですが、実は業者の信頼性を測る重要な指標です。

法令に基づいた適正処理

解体工事では、木くず、コンクリートがら、金属くず、石膏ボード、断熱材など、多種多様な廃材が発生します。これらは建設リサイクル法に基づいて、現場で種類ごとに分別し、認可を受けた処分場で適切に処理しなければなりません。

適正な分別と処理には、当然ながら相応の費用がかかります。にもかかわらず、処分費用が極端に安い見積もりを出す業者には注意が必要です。不適切な処理、場合によっては不法投棄のリスクがあるからです。

ナカテックの実績が証明する誠実さ

私たちナカテックは、2025年9月5日に「2025年度優良工事等表彰」を受賞いたしました。これは、すべての解体工事において、法令を遵守し、誠実な仕事を続けてきたことが公的に認められた証です。

お客様からは「ナカテックさんは、廃材の処理まできちんと報告してくれるから安心できる」というお声をいただいています。マニフェスト（産業廃棄物管理票）を確実に発行し、廃材が適正に処理されたことを証明する書類をお渡ししています。

見積もりの際には、処分費用の内訳をしっかり確認されることをおすすめします。「一式」とだけ書かれているのではなく、どの廃材にどれだけの費用がかかるのか、明確に示されているかがポイントです。

建物だけじゃない、外構解体の重要性

解体工事というと、つい建物本体にばかり目が行きがちですが、敷地全体を整えるには外構物の撤去も欠かせません。

外構解体に含まれるもの

外構解体には、以下のようなものが含まれます。

• ブロック塀や石垣
• 門扉やフェンス
• カーポートや物置
• アスファルトやコンクリートの舗装
• 庭石や灯籠
• 庭木や植栽

これらの撤去は、建物本体の解体とは別に費用が発生します。特にブロック塀の撤去は、基礎部分まで掘り起こす必要があり、思った以上に手間がかかります。

総合解体だから安心

私たちナカテックは、「建物だけじゃない、外構の解体工事もナカテックがしっかり対応」をモットーに、敷地内のすべての構造物を一括でお任せいただける体制を整えています。

建物と外構を別々の業者に頼むと、連絡の手間が増え、スケジュール調整も複雑になります。また、境界線の確認や、どこまで撤去するかの判断も、一つの業者が一貫して担当する方がスムーズです。

先日も、名古屋市内のお客様から「最初は建物だけの見積もりを依頼したけれど、外構まで含めて提案してもらえて、結果的に手間もコストも削減できた」というお声をいただきました。

地中埋設物という見えないリスク

解体工事で最も予期せぬ追加費用が発生しやすいのが、地中埋設物の存在です。これは、地表からは見えないため、事前に把握することが難しいのです。

埋設物にはどんなものがあるか

長年使われてきた敷地には、さまざまなものが地中に埋まっている可能性があります。

• 古い建物の基礎やコンクリートがら
• 使われなくなった浄化槽
• 古い配管（上下水道、ガス管など）
• 井戸
• 廃材や瓦礫

これらが工事中に発見されると、撤去のための追加費用が発生します。場合によっては、数十万円から数百万円規模になることもあります。

試掘調査でリスクを事前に把握

私たちナカテックでは、「見えない埋設物を調べるには、解体工事で行う試掘調査」の実施を積極的におすすめしています。

試掘調査とは、解体工事の前に敷地の何カ所かを掘削して、地中の状況を確認する調査です。費用は数万円程度かかりますが、後から数百万円の追加費用が発生するリスクを考えれば、十分に価値のある投資です。

実際に、ある工場の解体工事では、試掘調査によって地中に古い燃料タンクが埋まっていることが判明しました。事前に分かったおかげで、適切な撤去計画を立てることができ、工期の遅延も防げました。

見積もりの段階で、試掘調査の費用が含まれているか、あるいは埋設物が見つかった場合の対応方針が明記されているかを確認することが大切です。

近隣対策費用は「安心」への投資

解体工事は、騒音や振動、粉塵などが発生するため、周辺にお住まいの方々へのご配慮が欠かせません。近隣対策にかかる費用は、工事の円滑な進行と、お客様の信頼を守るための重要な投資です。

近隣対策に含まれる内容

近隣対策には、以下のような項目が含まれます。

• 工事前の近隣へのご挨拶と説明
• 養生シートや防音パネルの設置
• 散水による粉塵の抑制
• 現場警備員の配置
• 工事車両の誘導
• 工事中の定期的な清掃

これらは、法律で義務付けられているものもあれば、業者の良心と経験に基づいて行われるものもあります。

ナカテックの丁寧な施工

私たちは、「近隣へのご挨拶や、養生などきっちりと準備して、丁寧な施工を心がけます」ことを約束しています。

特に通学路に面した現場では、「通学路のすぐそばでも安全に。解体工事で歩行者を守るための配慮とは」という観点から、登下校の時間帯には作業を中断したり、ガードマンを追加配置したりするなど、細やかな対応を行っています。

あるお客様からは、「工事中、近隣の方から一度もクレームが来なかったのは、ナカテックさんの丁寧な対応のおかげです」というお言葉をいただきました。こうした対応には費用がかかりますが、それは工事を安全に、そして円満に完了させるための必要なコストです。

見積もりで近隣対策費用が極端に少ない場合は、どのような対策を取るのか、具体的に確認されることをおすすめします。

行政手続きと法令遵守のコスト

解体工事を始める前には、さまざまな行政手続きが必要です。これらの手続きを適切に行うことは、法令を守り、工事を円滑に進めるために欠かせません。

必要な手続きとは

主な手続きには以下のようなものがあります。

• 建設リサイクル法に基づく届出
• 道路使用許可申請
• ライフライン（電気・ガス・水道）の停止手続き
• アスベスト事前調査と届出（該当する場合）

これらの手続きには、申請書類の作成、図面の準備、現地調査など、専門的な知識と時間が必要です。

代行費用の価値

私たちのような総合解体業者は、通常これらの手続きをお客様に代わって行います。代行費用は見積もりの諸経費に含まれますが、これは法令遵守を保証するための費用です。

手続きの漏れや不備があると、工事が中断したり、行政指導を受けたりするリスクがあります。優良工事として国に認められた実績を持つ私たちは、これまで一度も手続きのトラブルを起こしたことがありません。

お客様ご自身で手続きをされることも可能ですが、専門知識が必要で、平日の日中に役所に何度も足を運ぶ手間を考えると、専門業者に任せる方が結果的に安心です。

リユース・リサイクルで未来につなぐ

私たちナカテックは、単に建物を壊すだけでなく、「想いを残し、次世代につなぐ」という理念のもと、資源の有効活用にも取り組んでいます。

リユース・リサイクルの取り組み

2025年8月11日より、「リユース・リサイクル開始のお知らせ」として、解体で出た不用品を無料で再利用へ提供する取り組みを開始しました。

まだ十分に使える建具、照明器具、設備機器などを、必要としている方々に無償で提供することで、廃棄物を減らし、資源を有効活用しています。

コスト削減にもつながる

この取り組みは、環境への配慮だけでなく、廃棄物処理費用の削減にもつながります。廃棄物として処分する量が減れば、その分の運搬費用と処分費用を抑えることができるのです。

結果として、解体工事全体の費用効率を高めることにもつながり、お客様にもメリットをお返しできる仕組みです。

こうした未来志向の取り組みが、私たちの費用構造にも良い影響を与えています。

整地費用は次の創造への準備

解体工事の最終段階で行われるのが整地作業です。これは、単に土地を平らにするだけでなく、次の土地活用をスムーズにするための重要な工程です。

整地に含まれる作業

整地作業には、以下のような内容が含まれます。

• 地中の小さながれきの除去
• 地面の高低差の調整
• 転圧（地面を固める作業）
• 排水の確保

これらの作業を丁寧に行うことで、次に建物を建てる際の基礎工事がスムーズになります。

土地の価値を高める整地

私たちナカテックの整地は、「丁寧な施工で、未来をつくる」という理念に基づいています。地中のリスクを完全に排除し、フラットでクリーンな状態に仕上げることで、土地の潜在的な価値を最大限に高めます。

不動産業者様からは、「ナカテックさんが解体した土地は、次の建築業者が追加の整地をする必要がないから、スムーズに工事が進む」という評価をいただいています。

整地を適切に行うことは、目先の解体費用を超えた、未来の土地活用への大切な投資なのです。

見積もりを比較する際のチェックポイント

ここまで解説してきた内容を踏まえて、見積もりを比較する際に確認すべきポイントをまとめます。

項目が明確に分かれているか

「解体工事一式」とだけ書かれた見積もりではなく、解体本体工事費、付帯工事費、諸経費がそれぞれ明確に記載されているかを確認しましょう。

地中リスクへの対応が示されているか

試掘調査の費用が含まれているか、あるいは埋設物が見つかった場合の対応方針が明記されているかをチェックしましょう。

廃材処理費用が適正か

処分費用が極端に安い場合は、その理由を確認することが大切です。適正な処理を行っている証として、マニフェストの発行について説明があるかも確認ポイントです。

近隣対策の内容が具体的か

どのような養生を行うのか、警備員の配置はあるのか、近隣への挨拶はどのように行うのか、具体的な説明があるかを確認しましょう。

保険への加入

万が一の事故に備えて、賠償責任保険に加入しているかを確認することも重要です。

私たちナカテックの約束

株式会社名古屋ナカテックは、総合解体工事請負一式として、お客様に最大の安心を提供することをお約束します。

2025年度優良工事等表彰の受賞は、私たちの誠実な仕事が認められた証です。これまでの施工実績を通じて培ってきた技術と経験を活かし、費用の透明性を何よりも大切にしています。

解体工事の費用は、単なる数字ではありません。その価格の中には、安全管理、法令遵守、近隣への配慮、そして次世代への責任が込められています。

私たちは、お客様の大切な資産を解体し、新しい創造のはじまりをサポートする責任を深く自覚しています。見積もりの内訳や費用に関する疑問点がございましたら、どんな小さなことでもお気軽にご相談ください。

無料相談は随時受け付けております。お客様の不安を解消し、最適な価格で次のステージへと進むお手伝いをさせていただきます。