まちをつなぐ解体工事のお話し
こんにちは、名古屋ナカテックの高橋佑輔です。解体工事施工技士として、私はこれまで数多くの現場に携わってきました。解体といえば「建物を壊す仕事」と思われがちですが、実際にはその先にある土地の活用まで見据える必要があります。
今回は、解体工事において見落とされがちな「杭抜き工事」についてご紹介します。実は、地中に残った杭が原因で新築工事が進まなくなるケースもあるのです。
建物を支えるために地中に打ち込まれる杭(くい)は、建物解体後も地中に残ってしまうことがあります。見た目はきれいな更地でも、地下にはこうした構造物が残存しているケースが少なくありません。
特に古い建物やビル、大型施設などでは、長く深く杭が打たれていることがあり、それが新築工事の際に“見えない障害物”として問題になります。杭が残っていると基礎工事が進められず、施工スケジュールが大幅にずれることも。
こうしたトラブルを避けるためには、解体工事とセットで「杭抜き工事」を行うことが重要です。杭抜き工事では、地中に残った杭を専用の重機で引き抜いたり、切断して地表まで掘り出したりする工程を含みます。
この作業は地中の状況や杭の材質、長さによって難易度が大きく変わりますが、土地を“真の更地”に戻すためには避けて通れません。初期費用はかかりますが、将来的な追加工事やトラブル対応を考えれば、結果的に安心で効率的な選択になります。
杭の存在を正確に把握するには、解体前の段階での情報収集がカギになります。設計図や工事記録が残っていれば、それをもとに調査を行うことが可能です。また、現地の地盤調査によって埋設物の有無を把握することもできます。
ナカテックでは、こうした事前調査から杭の撤去工事までを一貫して対応しています。さらに、解体後に建築を担当する業者とも連携を取り、引き継ぎに問題が起きないような体制を整えています。こうした地道な確認と連携が、スムーズな建て替えの土台になるのです。
見えない問題にこそ、プロの目が必要です。
ナカテックは、土地の未来まで見据えて全力でサポートします。
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